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家族信託(民事信託)
更新日:2026/09/15

はじめての家族信託 仕組みと費用の相場をわかりやすく解説

はじめての家族信託 仕組みと費用の相場をわかりやすく解説
家族信託は、財産の管理を家族に任せておく仕組みです。認知症対策として名前を聞くことが増えましたが、だれにでも必要なわけではなく、導入には数十万円の費用がかかります。この記事では、仕組みと必要になるケース、費用の相場、よくあるトラブル、ほかの制度との違いまでを6本の記事にまとめました。
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家族信託でつまずくのは「本当に必要か」と「費用に見合うか」

家族信託とは、委託者が家族などを受託者にして、自身の財産の管理を任せる仕組みです。「民事信託」とも呼ばれます。受託者は信託財産の所有権を取得しますが、契約の内容に従って受益者のために管理する義務を負います。

つまずくのは大きく2つです。ひとつは、自身に必要な制度なのかの見きわめ。もうひとつは費用で、専門家に依頼すると30万〜100万円程度かかることです。使いこなせないまま契約だけ結ぶと、費用に見合いません

家族信託の基本|どんな制度で、だれに必要か

まずは仕組みと、自身に必要かどうかの見きわめです。

家族信託とは?必要な人・必要ない人の分かれ目

家族信託では、委託者が受託者に財産を信託譲渡し、受託者が受益者のためにその財産を管理します。必要になるのは、財産の使い道を細かく指定したい場合や、認知症に備えて管理者と活用方法を決めておきたい場合です。幼い孫に財産を残したい、不動産の収益を複数の相続人に分けたいといったケースでも使われます。

この記事は、必要なケースと必要ないケースを分けたうえで、メリットとデメリットを整理しています。設定に費用がかかること、受託者による横領などのリスクがあることも正面から扱っているので、使うかどうかを冷静に判断できます。

まずは自身が「必要な人」に当てはまるかどうかを確かめてください。

民事信託と家族信託の違い|呼び方と使われ方を整理する

民事信託と家族信託は、実質的に同じ仕組みを指します信託銀行などが業務として行う「商事信託」と対比するときに使うのが民事信託で、家族が受託者になる場面をとくに家族信託と呼ぶ、という関係です。

この記事は、委託者・受託者・受益者という3者の関係を整理したうえで、将来の認知症に備える、幼い孫に財産を残す、財産の活用方法を細かく指定する、不動産の相続を進めやすくするという4つの活用例を挙げています。相続対策としてのメリットとデメリットも分かります。

呼び方の違いでつまずいているなら、ここで整理しておきましょう。

家族信託の費用|相場と、起こりやすいトラブル

必要かもしれないと思ったら、次は費用とリスクです。ここを見ずに進めると、あとで後悔しやすくなります。

家族信託の費用|相場と内訳、自分でやる場合

費用は自分でやるか専門家に依頼するかで大きく変わります自分でやる場合は数万円〜20万円程度、専門家に依頼すると30万〜100万円が目安で、専門家費用は信託財産の額に応じて決まることが多く、財産が多いほど高くなります。

この記事は、導入時の内訳(コンサルティング報酬、信託契約書の作成報酬、公正証書の作成費用、信託登記の報酬と登録免許税、信託口口座の開設費用)と、開始後・終了時にかかる費用を分けて整理しています。自分でやる場合にできること・できないことも示されています。

総額の目安をつかんでから、依頼するかどうかを決めましょう。

家族信託は危険?よくあるトラブル5選と防ぎ方

制度そのものが危険なわけではなく、設計を誤ると危険というのが結論です。この記事は、信託契約書の不備、受託者の暴走・横領・職務怠慢、多額の初期費用とランニングコスト、思いがけない税金の発生、相続発生後の遺留分トラブルという5つを挙げています。

受託者だけが財産を管理するため、ほかの家族に不公平感が生まれやすい点も見落とせません。兄弟に知らせずに進めてあとでもめるのはよくある失敗で、トラブルを防ぐ進め方まで扱っています。

「危険」と検索して迷っているなら、何が危険なのかをここで具体的に確かめてください。

家族信託そのものの話は以上です。財産の内容や家族構成によって向き不向きが大きく変わるので、契約書を作る前に一度専門家に相談しておくと安全です。

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家族信託とほかの制度の違い|任意後見・遺言信託とどう選ぶか

認知症対策や財産の引き継ぎには、家族信託のほかにも選択肢があります。比べたうえで決めましょう。

任意後見制度との違い|認知症対策はどちらを選ぶか

任意後見制度は、判断能力が十分あるうちに、将来の財産管理を任せる人を自分で決めておく制度です。家族信託が財産の管理・活用に強いのに対し、任意後見は施設入所契約など身上に関わる手続きも任せられるのが違いです。

この記事は、法定後見との違いを後見人の選任方法・判断能力の程度・監督人の要否・権限の内容の4軸で整理しています。任意後見人と任意後見監督人の両方に報酬が必要という費用面のデメリットも示されているので、家族信託の費用と並べて比べられます。

認知症対策で迷っているなら、この2つを並べて比べるのが近道です。

遺言信託との違い|信託銀行に頼む前に確認すること

遺言信託には2つの意味があります。ひとつは信託銀行などが提供する遺言関連のサービス、もうひとつは法律上の「遺言による信託」で、中身がまったく異なります。広告で見かけるのは、ほとんどが前者です。

この記事は、信託銀行のサービスでできることを整理したうえで、基本手数料、保管料・変更手数料、最低報酬に注意が必要な遺言執行報酬、別途かかる税理士・司法書士費用という費用の内訳を示しています。「高い」と言われる理由が分かるので、依頼するかどうかを判断できます。

信託銀行に頼もうか迷っているなら、費用の内訳を先に見ておいてください。

まとめ|家族信託は目的と費用で使うかどうかを決める

家族信託は、財産の管理を家族に任せておく仕組みです。認知症に備えたい、財産の使い道を細かく指定したいといった目的があるときに効いてきます。

一方で、専門家に依頼すると30万〜100万円程度の費用がかかります。目的がはっきりしないまま契約だけ結んでも、費用に見合いません。

トラブルの多くは、契約書の設計と家族への説明不足から生じます。受託者だけが財産を管理する形になるので、ほかの家族にも先に説明しておくことが予防になります。

認知症対策なら任意後見、財産の引き継ぎだけなら遺言という選択肢もあります。契約書を作る前に一度弁護士に相談すれば、そもそも家族信託でなくてよい、という結論もあり得ます。

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