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インタビュー
豊富な知見と弁護士同士の密な連携を強みに、質の高いリーガルサービスを提供
事務所設立の経緯を教えてください。
当事務所の母体である長瀬総合法律事務所は、2013年に代表の長瀬佑志弁護士が開設しました。現在は、牛久本部、守谷支所、水戸支所、そして私が所属する日立支所の４拠点を設けて、茨城県内全域からの相談・依頼にお応えしています。
現在、日立支所の弁護士は私1人ですが、本部や水戸支所の弁護士とはいつでも連絡が取れる体制を整えています。単独の弁護士では対応が難しい複雑な案件については、複数の弁護士がチームを組んで対応することも可能です。また、事務所全体で扱ってきた案件数はかなりの数にのぼり、豊富な知識とノウハウを弁護士間で共有しています。弁護士同士の密な連携と実例の蓄積を駆使して、依頼者の利益を最大化できるよう、1つひとつの案件に全力で取り組んでいます。
当事務所がある茨城県・県北地域は、工業・産業を担う重要なエリアであるため、企業からの相談が多く寄せられます。個人の方からも、刑事・民事を問わず様々な相談を承っており、中でも力を入れているのが相続です。高齢化や法改正などの影響で年々相談が増えているため、悩んでいる方のお役に立てればと考えて注力しています。
相続について、どのような相談が多いですか。
相続放棄や遺産の分け方などに関する相談が多いです。
相続放棄については、放棄すべきかどうか迷っている方、手続きの進め方を知りたい方からの相談をよく受けています。
熟慮期間の延長に関する相談も寄せられます。相続放棄は原則として、相続が発生してから3か月以内に手続きをしなければならないというルールがあり、この期間を熟慮期間といいます。相続放棄をするかどうか熟慮期間内に判断できない場合は、裁判所に熟慮期間の延長を申し立てることができます。「財産調査に時間がかかり、熟慮期間内に結論を出せない」といった事情を抱えた方から相談を承っています。
遺産の分け方で揉めていて困っている、という相談も多いです。「生前、亡くなった人の介護をしていたのに、取り分に反映されていない」「他の相続人から、一方的な遺産分割案を提示されてサインを求められた」など、様々な相談が寄せられます。
依頼者のために心がけていることを教えてください。
気持ちに寄り添い、丁寧に話を聞いてニーズを把握することです。その上で、最善の結果を導くための方針を念入りに検討し、戦略を組み立てていきます。相手方との交渉や訴訟においては、できる限り依頼者にとって有利な結果が得られるよう妥協せずに取り組んでいます。
案件によっては解決まで数年かかる場合もあり、その間、依頼者が不安になったり、挫けそうになったりすることもあると思います。弁護士はいついかなるときも依頼者の味方です。法的なサポートを提供するとともに精神的にも依頼者を支え、気持ちを1つにして二人三脚で戦っていくことを信条としています。
弁護士に依頼することで、煩雑な手続きや交渉のストレスから解放される
初回相談の流れを教えてください。
まずは、電話やメール、LINEで問い合わせていただき、法律相談の日程調整をします。その際、相談内容について簡単なヒアリングもおこないます。相談は、来所・オンラインのいずれの方法でも承っています。直接弁護士事務所に足を運ぶのは緊張する方は、オンラインであれば、心理的なハードルをあまり感じずに相談できると思います。
初回の相談ではまず、ご本人が事実と認識している情報を弁護士が聞き取り、解決方法や、想定されるリスクを説明します。弁護士費用の概算も提示します。
相談したら必ず依頼しなければいけないわけではありません。私が提示した解決方針や費用などを踏まえて、依頼するかどうかをじっくり検討していただければと思います。
相続について、弁護士に相談するメリットを教えてください。
1つは、手続きを任せられることです。相続の手続きはご自身でも対応できますが、戸籍や登記、税金などに関する専門知識が必要になることも少なくありません。財産や相続人の調査には、膨大な手間と時間がかかることもあります。仕事や家事と並行して相続の手続きを進めるのは負担が大きいでしょう。弁護士に依頼していただければ、相続の手続きを全面的に代行し、正確かつ迅速に完了するよう進めます。
また、他の相続人と揉めている場合、弁護士が間に入ることで、対立する相手方と直接やりとりをしなくて済むため、精神的なストレスが軽くなります。
相続人同士で遺産の分け方に関する話合いをするときにも、弁護士が他の相続人との交渉を代行することが可能です。「不利な内容の遺産分割協議書を突きつけられている」「取り分が少なくて納得できない」というような場合も、弁護士が入って、相続できる遺産の割合を適切に主張することで、本来相続できるはずの遺産を受け取れることが期待できます。公平な相続を実現するという意味でも、弁護士に依頼するメリットは大きいと思います。
自分の判断で不利な行動をする前に、弁護士に相談してほしい
どのようなタイミングで弁護士に相談すべきでしょうか。
少しでも不安に思うことがあれば気軽に相談してもらえればと思いますが、1つわかりやすいタイミングとしては、どのような行動をすべきか判断に迷ったときですね。ご自身の考えで行動を起こす前に、一旦立ち止まって、弁護士の意見を聞くことをお勧めします。
たとえば、他の相続人から遺産分割協議書に署名捺印してほしいと言われて、内容には納得いかないけれど渋々サインしてしまったとします。このような場合、後になってから覆すのは難しいです。ご自身に不利な内容であったとしても、原則として、合意した以上は遺産分割協議書として法的に有効と見なされます。「撤回したい」「遺産分割をやり直したい」といった主張は通らない可能性が高いといえます。
ご自身にとって不利な行動をしてしまうと、弁護士が入ってもリカバリーが難しくなる可能性があります。判断に迷ったときは、行動する前に弁護士に相談し、適切な対応方法についてアドバイスを受けてもらえればと思います。
相続について、弁護士への相談を検討している方に向けてメッセージをお願いします。
本当にお気軽に相談してほしいと思っています。相続の手続きを進める上では、わからないことや不安に思うことがたくさん出てくると思います。「何が遺産に含まれるのか」「評価の方法は正しいのか」「遺産分割の話合いをどうやって進めればいいのか」など、少しでも悩んだらいつでも弁護士にご相談ください。「的外れな相談かもしれない」などと心配する必要は全くありません。
他の相続人と対立状態になっている場合は、なるべく早い段階で弁護士が入って交渉することによって、紛争の激化を阻止し、早期解決に向けて対応を進めていくことができます。ご自身で交渉を試みる方もいますが、うっかりして自分に不利な内容の資料を開示したりすると、それが致命傷になり、弁護士が入っても希望する結果につながらない可能性があります。
弁護士に依頼していただければ、相手方に提示する資料の内容やタイミングについて緻密に戦略を組み立て、あなたにとって最も有利な結果を導けるよう対応を進めます。1人で奮闘するよりも、弁護士のサポートを受けることで、ご自身にとってより良い解決を実現できますし、何より心の負担が軽くなるはずです。一緒に問題を解決していきましょう。ご相談をお待ちしています。