相続弁護士 ドットコム

弁護士法人萩原総合法律事務所

依頼者に寄り添い相続問題を解決。3つの拠点で茨城県全域をサポート

茨城県筑西市に事務所を構える「萩原総合法律事務所」の萩原慎二弁護士に、事務所設立の経緯や相続問題に関して話を聞きました。人口に比して弁護士の人数が少ない筑西市、常総市、ひたちなか市の3拠点で、地域に密着したサポートを提供しているという萩原弁護士。事務所の理念などについても伺いました。(茨城県弁護士会所属)

萩原 慎二弁護士
弁護士法人萩原総合法律事務所
受付時間
  • 平日可

インタビュー

地域の方々にとって身近でかけがえのない存在に

事務所設立の経緯を教えてください。

司法修習中に法テラスが設立されるという話を聞き、法テラスのスタッフ弁護士になることを決意しました。そして、司法修習後に1年の養成期間を経て、法テラスのスタッフ弁護士第1期生として、茨城県の下妻市に赴任しました。

下妻市では、法律扶助事件と国選弁護事件を中心に扱い、3年間活動しました。法テラススタッフとして活動した経験から、地域の方々が法的な問題に直面した際に、身近な場所で相談できる法律事務所が必要だと感じました。そこで、弁護士数が少ない地域で開業することを決め、茨城県筑西市に事務所を開設しました。

現在、筑西市、常総市、ひたちなか市の3か所に事務所を構えていますが、いずれも人口に比して弁護士が少ない地域です。地域の方々が、法律事務所に相談に行くことに敷居の高さを感じることがないように、身近でかけがえのない存在であり続けたいと思っています。そして、「困ったときには萩原総合法律事務所に相談しよう」と思っていただけるように、皆様の役に立っていきたいと思っています。

事務所の理念や大切にしていることを教えてください。

事務所の理念として、3つのことを掲げています。

1つ目は、「1番になる」ことです。どんな分野であれ、1番になることが生き残りの鍵となります。そして、1番になれば、新しい視点や可能性が広がります。山の頂上から見える景色は、頂上に立った者にしかわかりません。

我々は時代の変化を恐れず、変化に柔軟に対応する覚悟を持っています。1人の力で時代の変化を止めることはできませんが、強靭な精神と肉体を養い、1番になるための努力を惜しまないことが大切です。「ナンバー1」「オンリー1」「ファースト1」の3つの1番を信念に、誰よりも強く、唯一の存在であり、1番早く行動することを心がけています。

2つ目は「結び導く」ことです。紛争状態であっても、接点を見つけ、対話を通じてより良い解決策を見つけ出し、争いを続けるよりも利益を最大化することが、法律家としての役割だと考えています。誰にとってもベストな状態に導くことが、我々の役目です。

3つ目は「創り出す」ことです。依頼者と共に、より良い未来を創り出していくことが重要だと考えています。

早い段階で専門家に相談することが解決の近道

相続に関してはどのような相談がありますか。

相談内容は様々ですが、具体的なケースとして「遺産分割が思うように進まない」「遺言書の内容に納得できない」といった相談が寄せられます。

相続問題は家族や親族の間で発生する問題であり、感情が深く絡むため、当事者同士では解決が難しい場合があります。特に、異母兄弟や異父兄弟、再婚家族など、家族構成が複雑なケースでは問題が深刻になりやすく、弁護士のサポートが非常に有益です。

相続問題を弁護士に相談するメリットを教えて下さい。

弁護士に相続問題を相談する際のメリットは多岐にわたります。

まず、紛争を未然に防ぐことができます。弁護士は様々な相続案件を経験しているため、問題が生じる原因を熟知しています。弁護士に相談することで、もめ事が生じないためのアドバイスを受けることができます。また、遺言書を作成する際に弁護士のアドバイスを受ければ、自分の希望を反映させつつ、法的に有効な形式で作成することが可能です。

相続が発生すると、さまざまな手続きが必要になります。遠方の親戚や疎遠状態の親戚に連絡を取らなければならないケースもあります。そのようなとき、弁護士に手続きを代行してもらうことで、負担を軽減することができます。

紛争が生じて相続人同士で話し合いができないようなケースでは、弁護士が代理人として間に入ることで、相続人同士の面倒な交渉を避け、公正で合意のとれた遺産分割を進めることができます。

他にも、事業承継や相続放棄などの重要な決定において、アドバイスを受けられることがメリットだと思います。

これまで携わった相続案件で印象に残っている案件を教えて下さい。

依頼者は、亡くなった弟の相続手続きの相談に来られました。被相続人には妻子がなく、両親も他界していたため、相続人は依頼者を含む5人の兄弟姉妹になります。しかし、兄弟姉妹の中には、すでに亡くなった方もいたため、代襲相続により甥姪が相続人となり、相続人の数は10数名に及ぶ状況でした。しかも、相続人の中には依頼者と疎遠状態の方や遠方に住んでいる方も含まれていました。

私は相続人の調査をし、連絡先を特定した後、各相続人に対して遺産分割に関する協議を提案しました。具体的には、依頼者が遺産をすべて相続し、代償金として法定相続分に応じた金額を各相続人に支払うという内容です。この提案を手紙で説明し、理解を求めました。

数名の相続人からの問い合わせに対して、弁護士として丁寧に説明し、無事に遺産分割協議が成立しました。その後、協議内容に基づいて被相続人の預貯金の解約手続きを行い、各相続人に代償金を支払うことで、手続きを終了しました。

複数の相続人が絡む場合には、弁護士の介入が冷静な協議を可能にし、手続きを円滑に進める助けとなります。疎遠な相続人もいる中で、法的なプロセスを通じて公平で合理的な解決ができ、依頼者はもとより、他の相続人からも納得感を得ることができました。

最後に、相続問題で悩まれている方にメッセージをお願いします。

相続問題は放置すれば解決が遠のく可能性があります。相続人が多いほど手続きや調整が複雑になり、解決に時間がかかることもあります。ですが、その悩みを抱えたままにせず、早い段階で専門家に相談することが解決の近道です。時間の経過とともに問題が複雑化する前に、専門家のアドバイスを受け、スムーズな解決を目指しましょう。

どんな些細な疑問でも構いません。お気軽にご相談ください。お客様一人ひとりに合わせた最適な解決策を提案し、安心して問題に向き合えるよう全力でサポートさせていただきます。どうぞお気軽にお声掛けください。