「依頼者にとって最良の弁護士」として真の課題を解決。企業法務経験も活かし経営者の相続にも対応
大阪府大阪市北区「弁護士法人ニューステージ」の三浦宏太弁護士(大阪弁護士会所属)に相続案件への取り組みについて聞きました。2009年の弁護士登録以来、一貫して相続問題を手がけ、様々なケースを解決してきた三浦弁護士。依頼者の思いに寄り添い、家族関係を維持しながら円満解決を目指します。企業法務の知見も豊富で、経営者の相続にも対応可能です。相続案件を手がける上での心構えや事務所の強みなどを聞きました。
インタビュー
依頼者の思いを汲みつつ、専門家としての視点からより良い解決策を提案
これまでの経歴を教えてください。
上智大学外国語学部、神戸大学法科大学院を卒業し、2009年に弁護士になりました。弁護士になってからは大阪市内の法律事務所に所属しており、独立を考えていた時期にお声がけいただき、2019年に当事務所に入所して現在にいたります。
当事務所は、代表である下元高文弁護士が2017年に設立した事務所です。前身となる事務所が設立された2008年から、長年大阪を中心に皆様に法的サービスを提供しております。
弁護士として、どういったことを大切にされていますか。
「依頼者にとって最良の弁護士になる」ということです。そのために、依頼者にしっかり寄り添い、本当の意味で課題を解決することを大切にしています。「本当の意味で」というのは、依頼者が「こういしたい」と仰ることが、先のことを考えればベストな解決ではない場合があります。そういった場合は、依頼者の想いも汲み取りつつ、よりよい解決策を提案しております。
たとえば遺言書作成の場合、ただ依頼者の言うとおりに作るのではなく、遺留分のことや残された家族が仲良く暮らせるようにということまで視野に入れています。
遺産分割、遺言書作成から相続財産清算人まで豊富な経験と実績
相続案件に注力している理由を教えてください。
一つは、私自身が弁護士になって以来ずっと携わってきた分野であるからです。また、弁護士が関わることでトラブルを予防できたり、まだ小さなうちに解決できたりすることが多く、私たちが果たせる役割が大きいことも理由です。
裁判所から選任される相続財産清算人などの業務にも携わり、相続に関する経験とノウハウを蓄積してきました。それらの知見を活かして、皆様のお役に立てていると実感しています。
相続についてよくある相談内容を教えてください。
遺産分割や遺留分侵害額請求、遺言書作成など、相続全般についてご相談いただいております。
遺産分割については、「なにから手を付けてよいかわからない」という方もいらっしゃいますが、多くの方は何らかの問題が起きてから相談に来られます。たとえば相続人の一人が強引に協議を進めようとしているが、どう反論すればよいかわからないといったケースです。
遺産分割協議について依頼を受けた場合、どのように進めていかれますか。
ケースバイケースですが、遺産分割調停になると時間もかかりますし、相続人同士の対立も深まりやすいので、できれば調停ではなく交渉で解決することを目指しています。いずれにしても、依頼者のご希望をうかがいながら、状況に応じて適切な提案をしますので、ご安心ください。
企業法務の経験を活かし、経営者の相続対策にも対応
相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。
相続は長年に渡る背景事情もあるので、依頼者としては様々な感情を抱えていらっしゃいます。ですから、まずはしっかりお話を聴くようにしています。そして法律のプロとしてアドバイスすることはもちろん、依頼者と共に悩むことも大切にしています。
また、相続に限りませんが、依頼者からの連絡には可能な限り早く返答することも心がけています。
先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどんなところでしょうか。
当事務所は企業法務にも力を入れており、会社が絡む相続についても経験豊富なところが強みです。事業承継を含めた生前からの対策、すでに起きた相続に関するご相談も数多くいただいております。会社が絡む相続は、非上場株式の評価や、誰が株式を相続するかといった、通常の相続とは異なる問題もありますので、お困りの方はぜひ一度ご相談いただければと思います。
また、相続では税理士や司法書士などとの連携が重要ですが、当事務所は他士業とも連携しております。複雑な手続きとなった場合でも、ワンストップでスムーズな対応が可能です。土地や建物を含む相続トラブル、節税対策を視野に入れた手続きなども安心してお任せください。
経営者の方であれば、どういったタイミングで相続対策をすればよいという目安はありますか。
早ければ早いほどよいです。遺言作成などに今すぐ着手するかどうかはさておき、40代、50代のうちから、将来に備えてどのような準備が必要かを知っておくことは非常に大事だと思います。
初回相談無料。営業時間外・休日も可能な限り対応します
相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。
今はネットで色々調べられますが、ネットの情報が正しいかどうか判断できなかったり、その情報が自分のケースに本当に当てはまるのかわからなかったりすることもあるでしょう。その点、弁護士に相談していただければ、直接状況をうかがい、一人ひとりの状況に応じた適切なアドバイスを提供することができます。
また、弁護士に相談することで状況や問題点が整理できます。何もわからない状態で悩むより、ある程度見通しが立つことでストレスが軽くなるというのも相談するメリットです。
早めに相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットを教えてください。
相続問題は、相談が遅くなればなるほど選択肢が狭まります。早めにご相談いただければ様々な対応が可能ですが、問題が深刻化してからでは取れる手段が限られてしまうことが多いです。
例えば、相続人同士の感情的な対立が深まる前であれば、弁護士が間に入って調整し、話し合いでの解決を図ることができます。しかし、すでに深刻な対立状態になってしまうと、調停など長期化する手続きを選ばざるを得なくなることが少なくありません。
なかなか相談する踏ん切りがつかない方や、仕事や家庭の事情で相談できる時間が限られてしまう方も多いと思いますが、相談体制はどのようになっていますか。
相続に関しては、初回相談は無料にしております。30分無料という事務所も多いですが、当事務所は時間制限を設けておりません。また、営業時間外や休日のご相談にも可能な限り対応しております。まずは電話やメールでお問い合わせください。
これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。
特に印象に残っているのは、突然夫を亡くされて、債務がどのくらいあるのかがわからない状態で相談に来られた方のケースです。預貯金などのプラスの財産よりも債務のほうが大きければ相続放棄すればよいのですが、それもわからず、相続放棄してしまうと自宅も失うので困るという状況でした。かといって全て相続すれば、予想外の債務が判明して返済に追われるという可能性も考えられました。
そこで色々考えた結果、相続で得る財産の限度で債務も負う「限定承認」という方法を提案しました。限定承認は全て相続する場合や相続放棄よりも手続きが煩雑なのですが、それが依頼者にとってベストだと判断しました。結果的には限定承認の手続きを無事に終え、予想外の債務が判明することもなく、良い形で解決することができました。
依頼者からは、「途方に暮れていた私に、前向きに生きていく意欲を与えてくださりありがとうございました」という、今でも忘れられない言葉をいただきました。人生の転機にあたって支えになれたことが嬉しく、印象に残っています。
相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
少しでも悩んだら、まずは弁護士と話してみることをお勧めします。「こんなことで相談してよいんだろうか」と迷う方もいらっしゃいますが、あまりハードルを上げず、気軽に相談してください。
相続は家族の歴史や感情が複雑に絡み合う難しい問題ですが、適切なサポートがあれば必ず解決の道は開けます。皆様の大切な家族関係を守りながら、最良の解決に導くためのパートナーとして、いつでもお力になりたいと思っています。