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難波みなみ法律事務所(大阪府大阪市)

難波みなみ法律事務所

所在地
大阪府 大阪市中央区西心斎橋2-4-2 難波日興ビル403
受付時間
  • 平日可
  • 週末可
  • 祝祭日可
  • 24時間可

生前対策から相続トラブルまで丸ごとお任せ、相談者に応じた柔軟な対応で解決目指す

南 宜孝難波みなみ法律事務所
難波みなみ法律事務所(大阪府大阪市)南宜孝弁護士_メイン画像

大阪府大阪市で難波みなみ法律事務所を経営する南宜孝弁護士(大阪弁護士会)に、相続案件でよくある相談や依頼者と向き合う上で心がけていることを聞きました。信託専門会社での業務経験から、相続案件の経験が豊富な南弁護士。相続で弁護士に依頼するメリットは「相続人間のやりとりがなくなり、心理的な負担が軽くなること」と話します。

インタビュー

過去には信託会社を兼務、相続に関する豊富な経験

事務所設立の経緯を教えてください。

2013年12月に弁護士登録し、最初は大阪の大規模事務所で勤務しました。そこでは事務所の信託専門会社の業務も兼務していましたので、相続案件全般を広く取り扱っており、遺言書の作成のために関西エリアを回っていました。2022年に独立し、大阪市に「難波みなみ法律事務所」を設立しました。

事務所の理念を教えてください。

「親身で柔軟な対応」を大切にしています。ご連絡はメールや電話に限らず、LINE、Chatworkなど依頼者が使いやすい連絡手段で密にやりとりするようにしています。また、依頼者のお話をよくお聞きし、ご意向が叶う方向で良い解決ができるように心がけています。

遺留分や不動産、遺産の使い込みに関する相談がよくあります

相続についてよくある相談内容を教えてください。

遺留分に関する相談が多いです。遺言書があったものの、その内容が不平等なもので、最低限相続できる割合である遺留分を請求したいというものです。

電話でまずお聞きした上で、必要であれば事務所に来ていただき、お手伝いできることがあるかを探ります。まずは交渉から入りますが、交渉だけで解決することは少なく、多くは調停に進みます。たとえ交渉を長くおこなっていても事態が進まないことが多いので、すみやかに調停を起こした方が良いです。調停でも成立しなければ、訴訟に移行していきます。

あとは、相続財産に不動産が含まれていた場合も、トラブルになることが多いです。不動産が相続財産の大部分を占めている場合には、不動産の時価が争点になります。また、不動産評価が確定した後も、現金の手持ちがあまりないので、不動産に相当する金額をどう支払っていくのかという問題もあります。

不動産会社に依頼し不動産査定書を何社か出していただいた上で、それでも調整できない場合には不動産鑑定士に依頼して、評価を出していきます。最終的には査定書の間をとった形の時価を採用することが多いですね。

また、遺産の使い込みに関する相談もよくあります。使い込みを疑われる人が被相続人と一緒に同居していた場合、数万〜数十万円単位のお金が引き出されていても「生活費に使った」と言われてしまうと、裁判所としても追及はしにくいところです。

使い込みが疑われる場合、客観的な証拠をできるだけ収集することが重要です。銀行で出金・送金の確認をし、相手方が主張している資産の使い道について反論していきます。

相続放棄に関しては、熟慮期間である3か月が過ぎた後にどうしたらいいかという相談があります。3か月を過ぎてしまった場合でも、最高裁の基準に沿って経緯を説明できるのであれば、例外的に受理されるケースがあります。

これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。

遺留分侵害額請求をされた側の代理人を務めたもので、交渉から高裁で和解するまで4〜5年ほどかかった事案がありました。時間も労力も大変かかり、依頼者の方も苦労されていたと思います。最終的には勝訴的和解で終わりましたので、大変感謝されたことが印象に残っています。

遺留分侵害額請求では、請求側も生前贈与を受けていたのではないかや不動産の評価が問題になることが多いです。請求側は不動産の評価を高く見積もりたいし、請求された側は低くしたいので対立します。

財産調査は損をしないためにも重要です

相続案件を手掛ける上で、心がけていることを教えてください。

相続財産に漏れがあると依頼者が損をしてしまうので、財産調査はさまざまな方法を使って確認していきます。金融資産は銀行に預けている預貯金だけでなく、株や投資信託などもありますし、生命保険の漏れがないか生命保険協会にも照会をかけます。

また、銀行の履歴は10年くらい取得して、何か資産の情報がないかをチェックします。取引履歴の中で、別の銀行や信託会社らしき金融機関の名前があれば照会するなど、綿密におこなっています。

初回相談で必要なものはありますか。

もしあればですが、遺言書や相続人がわかる戸籍、相続財産に関する書類を持ってきていただくと、お話がしやすいです。初回相談は30分無料で、お話を伺った後に考えられる方針をお話しします。相談したら必ず依頼しなければいけないわけではありませんので、ご安心ください。また、実際に受任することになれば、見積もりをお出ししてわかりやすくご説明しています。

弁護士が代理人になると精神的なクッションになります

相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。

一番は、相続人間のやりとりがなくなることではないでしょうか。仲が良くない兄弟や疎遠になっている親族とやりとりしないといけないのは、心理的にも負担が大きいです。弁護士が代理人になることで、精神的なクッションになります。

また、相続手続きは、必要な書類がたくさんあります。資料の取り寄せ作業も大変ですので、相続手続きを一任できるということも大きなメリットだと思います。

早めに相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットはありますか。

相続手続きには期限のあるものがいくつかあります。相続放棄は3か月ですし、遺留分侵害額請求権も1年以内に行使する必要があります。私の元にご相談に来られるタイミングは、亡くなった直後もあれば、当事者間で話し合いをしたものの調整がつかずに来られることもありますが、早め早めに動いて相談いただくのが良いですね。

先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどんなところでしょうか。

以前の事務所で信託専門会社の業務を兼務しており、遺言書はたくさん作ってきました。相続発生後にトラブルが起きないように、生前に対策しておくことは重要です。税理士と連携して、相続税対策を一緒におこなうこともできますので、遺言書や生前贈与についてもお任せください。

また、相続発生後のトラブルとして、遺産分割や遺産整理、遺留分の請求などに関することも行ってきました。相続分野に関するノウハウが豊富にありますので、お気軽にご相談ください。

相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

もし迷うことがあったら、弁護士に気軽に相談してみて下さい。相談方法は電話やメールだけでなく、LINEやChatwork、Zoom、GoogleMeetなどオンライン相談も対応しております。法的な問題は一人で抱え込んでいては、解決できません。病気にかかればお医者さんのところに行くように、法律のトラブルは法律の専門家である弁護士にお任せいただければと思います。ともに解決まで頑張っていきましょう。