相続弁護士 ドットコム

やまと法律事務所

不動産に関する相続に特化 依頼者の状況を徹底的に分析し、依頼者の権利を最大限主張

東京都・銀座の地で30年にわたり、多くの法律トラブルを解決してきた「やまと法律事務所」。その所長弁護士を務める後藤栄一弁護士に、事務所設立の経緯や大切にしていることを聞きました。時には長引いてしまうこともある相続問題は、自分の権利をどこまで主張できるのか、解決までにどの程度の時間を要するのかを事前に知っておくことが重要とのこと。初回の法律相談の流れや、弁護士に早めに相談することのメリットについても詳しく教えていただきました。(東京弁護士会所属)

やまと法律事務所(東京都中央区)後藤栄一弁護士_メイン画像
後藤 栄一弁護士
やまと法律事務所
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インタビュー

事態を詳細に把握し、迅速に対応

事務所設立の経緯を教えてください。

1990年に独立して銀座に当事務所を開設しました。以前銀座の法律事務所で働いた経験があり馴染みがあったため、銀座を拠点として事務所を構えることを決めました。事務所名は、もともと私の名前でしたが、他の弁護士の入所を機に、現在の「やまと法律事務所」という名前に変更しました。「やまと」は、日本の古称である「大和」から取っています。

相続分野に注力している理由を教えてください。

私はもともと企業法務の一環で、不動産に関する紛争を取り扱うことが多かったのですが、それに関連して相続の案件を扱う機会も増えました。その結果、相続に関する知識や経験が身に付き、自然と相続の分野に注力するようになりました。

相続トラブルについて、どのような傾向がありますか。

相続は、親族間の問題であるため、権利関係が曖昧になりやすい傾向があります。相続が発生してから、不動産の名義を巡る紛争などが顕在化することが多く、権利を証明するための資料もない場合は、被相続人の有していた金融機関の生前の取引履歴や生活の実態などから証明していく必要があります。

最近は相続に関する知識が広まっているためか、権利主張を行うことが当たり前になり、紛争が激化する傾向にあります。特に、生前贈与に起因する特別受益を巡る争いはとても多くなったと感じます。

相続の案件を手がける際に心がけていることはありますか。

どこまで権利を主張できるのかを見極めるために、証拠の有無などを事前にしっかりと吟味するよう心がけています。また、解決までにどれくらいの時間を要するかなどの見通しをしっかりと依頼者に伝え、心づもりをしてもらうようにしています。相続の案件は、解決までに長期間を要する場合があるため、最初の段階で依頼者の理解を得ることが重要です。

より有意義なものにするために、対面での相談を推奨

先生の事務所では、初回の法律相談はどのような流れで進んでいくのでしょうか。

最近はオンラインでの相談を実施しておりますが、可能であれば面談で相談することを推奨しています。面談であれば、資料を確認しながら詳細な部分についても話し合うことができるため、より有意義な相談になると考えています。

資料については、基本的に事前に指示したものを持参してもらうようにお願いしています。相続に関する資料の中には、依頼者の方で準備することが難しいものもあるため、こちらの方で取り寄せることもあります。

相続のトラブルが発生した場合に、弁護士に依頼するメリットは何でしょうか。

弁護士に相談することで、自分たちの権利をどこまで主張できるのか、主張するためには何が必要になのか、どのように処理していくべきか、解決までにどれくらいの時間がかかるのかを正確に把握することができます。

また、相続が発生してから速やかに弁護士に相談することで、納得のいく解決の可能性が高まります。相続が発生してから時間が経つほど、相続人同士の感情的な対立が激しくなる、証拠が散逸する、手続きの期限を過ぎてしまうなどの事情により、争いが複雑化し、本来獲得できたはずの遺産を獲得できないことにもなりかねません。

不安や不満をそのままにしておくのではなく、一度弁護士に相談を

最後に、相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、アドバイスやメッセージをお願いします。

大切な方が亡くなり、辛いお気持ちの中、すぐに相談に来るのは難しいことかと思いますが、できる限り早めに相談に来てもらうことをおすすめします。早ければ早いほど、しっかりと対応策を練ることができます。不安や不満なことをそのままにしておくのではなく、まずは一度相談してみてはいかがでしょうか。