依頼者一人ひとりに寄り添うきめ細やかなサポートで、相続トラブルを円満解決へ
大阪府大阪市淀川区「新大阪駅前法律事務所」の中村航太郎弁護士(大阪弁護士会所属)に、相続分野への取り組みについて聞きました。依頼者それぞれの意向に寄り添うオーダーメイドの対応を心がけているという中村弁護士。将来の関係性も考慮した根源的な解決を目指し、相続トラブルに悩む依頼者を親身にサポートします。相続案件を手がける上での心構えや事務所の強みなどについて詳しく聞きました。
インタビュー
全ての案件に真摯に取り組み、依頼者が納得できる解決を実現
事務所設立の経緯を教えてください。
弁護士になった当初からいつかは自分の事務所を持ちたいと考えていました。独立前の事務所ではパートナーとして経験を積み、弁護士10年目に差し掛かる2023年11月に現在の事務所を設立しました。
事務所の理念や大切にしていることを教えてください。
事務所運営において最も大切にしているのは、一件一件の案件に対して丁寧かつ真摯に取り組むことです。どのような案件に対しても決して妥協せず、依頼者が納得できる解決を導くために尽力します。
相続案件に力を入れている理由を教えてください。
相続は、一見シンプルなようで実は奥が深く、様々な法律問題が複合的に絡み合っています。個人的にとても興味深い分野だと思いますし、前職時代から多岐にわたる相続案件を扱ってきたので、その経験を活かして皆様のお役に立てればと思い注力しています。
相続は家族の問題。相続人同士の関係性も考慮して対応
相続について、どのような相談が寄せられますか。
大きく分けて2つのパターンがあります。
一つは、遺産の内容ははっきりしているものの、その評価額を巡って争いが生じている場合です。不動産や株式の評価は見解が大きく分かれることが多く、適切な評価を導くためには専門的な知識と交渉経験が求められます。
もう一つは、遺産の内容自体が不明な場合です。例えば、相続人の一人が遺産を抱え込んでしまい、他の相続人に全く情報を開示してくれないようなケースが挙げられます。こういったケースでは、遺産の調査段階から弁護士が介入し、相手方に情報開示を求めていくことになります。
また、相続人が多数にわたる案件や、使途不明金が絡む複雑な案件も積極的に手がけています。
相続案件を手がける上で心がけていることを教えてください。
相続問題は家族間で生じるため、法的な解決だけでなく、その後の関係性も考慮した解決策を模索することが重要だと考えています。
調停や審判になると、どうしても当事者の関係修復は難しくなることが多いです。そのため、可能な限り、調停や審判に至る前の協議での解決を心がけています。相手方とは書面でのやりとりだけではなく、場合によっては直接顔を合わせて話をするケースもあります。丁寧なコミュニケーションを通じて、当事者の思いを理解し、将来にわたって良好な関係を維持できるような解決を目指しています。
相続分野における事務所の強みを教えてください。
まず、豊富な経験に基づく専門性です。私は前職時代から相続案件を数多く手がけ、様々なパターンの事案に対応してきました。弁護士歴10年以上となった今でも常に新たな問題に遭遇し、それらの解決を通じて更なる知識やノウハウを積み重ねています。
定型的な対応ではなく、オーダーメイドのリーガルサービスを提供していることも特徴です。依頼者の意向に寄り添って、一人ひとりの事情に合ったきめ細やかな対応を心がけています。
また、依頼者のフォローアップにも力を入れています。相続案件は長期にわたることが多く、その間に依頼者が不安や疑問を抱くこともあります。なるべく依頼者に負担をかけないように、随時、電話や面談を実施してコミュニケーションを取り、不安が生じたらすぐに解消できる体制を整えています。
相談だけでもお気軽に。四十九日の前後が一つの目安
相続について弁護士に相談・依頼するメリットを教えてください。
色々ありますが、特に大きなメリットは、弁護士を立てて交渉することで、財産が適切に評価される可能性が高まることです。
遺産の評価は、必ずしも一義的に決まるわけではありません。不動産や株式などの評価は、多くの場合、当事者間の交渉を経て決まります。
例えば、不動産には「一物四価」と呼ばれる複数の評価方法があります。分割の仕方や相続人の立場によって有利な評価方法は異なり、「低めに評価する方がメリットがある」という場合もあれば、「高めに評価する方が有利」という場合もあります。
評価を決める際に重要なのは、なぜその評価になるのかの根拠を持って交渉することです。弁護士に依頼していただければ、依頼者の意向や立場を十分に理解した上で、適切な根拠づけに基づいた評価を提案し、その評価が正当と認められるよう交渉を進めます。
早めに相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットを教えてください。
早めにご相談いただければ、ゴールを見据えた戦略を立て、その戦略に沿って、なるべく早くスムーズに解決するよう対応を進めます。弁護士に依頼されない場合でも、ご自身で対応する際の方向性や進め方についてアドバイスしますので、相談だけでも気軽にお越しください。
一方、相談が遅れて紛争が激化してしまうと、弁護士が入っても話し合いでの解決が難しく、調停や審判に移行せざるを得なくなる可能性が高いです。時間的にも費用的にも大きな負担がかかります。
相談するタイミングとしては、四十九日の前後が一つの目安です。この時期になると、葬儀が終わってひと段落し、遺産の分け方についての話が徐々に出てくるでしょう。相続人同士で遺産分割協議を始める前に、適切な進め方や主張の仕方について弁護士からアドバイスを受けることで、紛争の発生を予防できます。
これまでに手がけた相続案件の中で、印象に残っている案件はありますか。
遺産分割の案件です。相続人が多いことに加え、遺産の中に多数の不動産が含まれていて、特別受益や寄与分も争点となるなど様々な問題が複雑に絡み合った事案でした。
特に難航したのは特別受益の有無です。相手方は一貫して特別受益の存在を否定していましたが、十分な根拠をもって、特別受益が存在したことを主張し続けた結果、審判直前になって相手方が特別受益の存在を認めました。解決まで3年以上かかりましたが、最終的にこちらの主張書面の内容が認められて依頼者に有利な解決を実現することができました。
粘り強い交渉が実を結び、依頼者に納得していただける結果につながったケースとして印象に残っています。
弁護士と話すことで、頭が整理され、進むべき方向がクリアになる
初回の相談はどのような流れで進みますか。
事務所にお越しいただいたら、まずは相談票に必要事項を記入していただきます。その上で詳しい事情をヒアリングし、解決方針を提案します。ご自身で対応できるケースであれば、進め方について具体的にアドバイスします。相談したら必ず依頼しなければならないわけではないのでご安心ください。
お手元に相続に関する資料がある場合は、持参していただけるとありがたいです。相続関係が複雑であれば、簡単なメモで構いませんので家系図があるといいですね。相手方に弁護士がついていて、その弁護士から手紙などが届いている場合は、それもお持ちください。もちろん、手元に資料がない場合は、用意せずにお越しいただいて全く問題ありません。
相続について、弁護士への相談を検討している方へメッセージをお願いします。
弁護士に相談するべきか迷っている方もいらっしゃると思います。当事務所では初回30分の無料相談を承っていますので、まずは気軽にご相談ください。
弁護士と話すことで、頭の中が整理され、進むべき方向性がクリアになります。インターネットで調べた情報が本当に正しいかどうかの確認でも構いません。実際に、ネットの情報を誤って解釈し、それが元で紛争に発展するケースは少なくありません。間違いがあれば指摘させていただき、正しい情報をお伝えします。疑問や不安をそのままにせず、一度弁護士のアドバイスを受けていただければと思います。