相続弁護士 ドットコム

姫路総合法律事務所

依頼者の意向を尊重し、相続トラブルを最善の解決に導く〜気持ちに寄り添う丁寧な対応がモットー

播磨を中心に、地域の方から寄せられる様々なトラブルの解決に取り組む「姫路総合法律事務所」(兵庫県姫路市)。土居由佳弁護士と園田洋輔弁護士に、事務所の理念や、相続の案件に取り組む上での心構えなどを聞きました。相続に関する疑問や悩みが生じた際には、自分の判断で動く前に、一度弁護士のアドバイスを聞くことが重要とのこと。相続について弁護士に相談・依頼するメリットについても詳しく伺いました。(兵庫県弁護士会所属)

姫路総合法律事務所(兵庫県姫路市)土居由佳弁護士_事務所
土居 由佳弁護士
姫路総合法律事務所
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  • 平日可

インタビュー

依頼者の味方として、1日も早い問題解決を目指す

事務所の理念や大切にしていることを教えてください。

園田:当事務所の理念は、「播磨の地域に根差した法律事務所を目指して」です。この街に住む方々の法律問題を解決する味方として、幅広い分野の相談に対応しています。

法律トラブルを抱えると、それまで平穏だった日常がガラリと変わってしまいます。依頼者の不安な気持ちに寄り添い、1日も早く問題を解決して平穏な日々を取り戻せるよう力を尽くします。

土居:相続は、当事務所が力を入れている分野の1つです。高齢化が進んでいく中で、相続に関する相談は増えています。これまで仲がよかった家族・親族も、相続をきっかけに対立するケースは少なくありません。亡くなった方が残した財産を適切に受け継ぐことができるよう、サポートしたいと考えています。

相続の案件を手がける際、どのようなことを心がけていますか。

土居:依頼者の話を丁寧に聞くことです。事実関係をできるだけ詳しく聞き取ることで、的確な見通しを立てられると考えています。

その際、特に重視しているのは相続人同士の関係性です。関係が良好なのか、険悪なのか、そもそも連絡が取れない状態なのかーー 。状況によって相手方との交渉の進め方などが変わるので、適切な対応方法を見極めるために重点的にヒアリングします。

園田:依頼者の意向を尊重することも重要だと考えています。依頼者によって要望は様々で、中には「あの相続人には1円たりとも遺産を渡したくない」と激しい感情を抱いている方もいます。

法律的に実現することが難しいとしても、頭ごなしに「それは無理です」と否定はしません。できるだけ意向を叶えるための方法を検討し、難しい場合はその理由と代替策として考えられる方法を丁寧に説明します。

弁護士の見解を一方的に押し付けるのではなく、依頼者の納得を得た上で、ともに問題解決に取り組んでいきたいと考えています。

煩雑な手続きや交渉を代行し、依頼者の負担を軽減

相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。

土居:大きく2つのメリットがあります。

1つは、ご自身の労力が軽くなることです。相続が発生すると、相続人や財産の調査、関連する資料の収集・作成など、様々な手続きが発生します。これらの手続きを自力でおこなうとなると、手間も時間もかかります。仕事や家事と並行して慣れない手続きを進めることは、ご自身にとって大きな負担でしょう。

弁護士に依頼していただければ、相続に関する手続きを代理します。「相続人の中に行方不明者がいる」「認知症で判断能力が低下している相続人がいる」など特別な対応が必要なケースも適切に対応しますので安心してお任せください。相続放棄など期限が決まっている手続きも、期限内に完了できるよう迅速に進めていきます。

もう1つは、誤った対応によるトラブルを防げることです。自分で手続きをする場合、注意していても手続きに漏れがあり、思わぬ問題が生じることがあります。

例えば、相続人調査が不十分で、遺産分割協議が成立した後に、新たな相続人がいることがわかった場合。遺産分割協議には全ての法定相続人が参加するというルールがあるため、1人でも欠けた状態で行った協議は無効です。この場合、相続人全員が参加した上で話合いをやり直さなければなりません。

弁護士は、法律の知識と経験に基づき、細心の注意を払って相続の手続きを行います。手続きの抜け漏れとそれに伴うトラブルの発生を防ぐ意味でも、弁護士に依頼するメリットは大きいでしょう。

遺産分割の話合いがうまく進まない場合も、弁護士に入ってもらうメリットはありますか。

土居:そんなときこそ、ぜひ弁護士に相談していただきたいです。遺産の取り分などをめぐって相続人同士の揉め事が発生した場合、当事者だけで対処しようとしても対立が激しくなるばかりで、なかなか収拾がつかないケースは少なくありません。

弁護士が間に入り、法律に基づいた冷静な見解を提示することで、感情的な対立が落ち着き、スムーズな協議成立が期待できます。依頼者に代わって弁護士が交渉に入るので、対立する相手方と直接やりとりするストレスから解放されることもメリットです。

相続に関する疑問や不安が生じた場合は、一人で抱えず、早めに弁護士に相談していただければと思います。

自身の権利を守るためにも早めの相談を

早めに相談したほうがいいとのことですが、相談が遅れるとどのようなデメリットがあるのでしょうか。

園田:デメリットの1つは、本来相続できるはずの遺産を受け取れなくなる可能性があることです。

実際にあったケースで、遺産分割協議が成立した後に、「一度は同意したが、やはり納得がいかないので協議をやり直したい」ということで相談に来た方がいました。協議書を見ると、ある相続人が全ての遺産を受け継ぎ、相談に来た方の取り分はゼロという内容でした。

ご本人が納得できない気持ちは分かるのですが、一度その内容で同意して協議が成立した以上、弁護士が入ったとしても協議のやり直しは難しいと言わざるを得ません。もっと早く相談してもらえれば損をすることはなかったのに、と悔やまれました。

協議に同意する前に弁護士に相談することで、法律で認められた相続分や、相手方との交渉の進め方などのアドバイスを受けられます。依頼していただければ、代理人として協議に参加し、依頼者にとって最大限有利な条件で解決できるよう、適切な主張を展開することも可能です。

弁護士は、あなた自身の権利を守り、適正に遺産を受け取るためのサポートを行います。少しでも「相手の言うことは正しいのかな」「自分だけで手続きを進めるのは不安だな」といった悩みが生じた際には、ぜひ弁護士にご相談ください。

特に、「話合いにおいて合意する」「相手方から差し出された書類にサインする」など、何らかのアクションを起こす際には、事前に弁護士のアドバイスを受けることをお勧めします。

初回の相談時に依頼者が持参すべき資料はありますか。

土居:相続人と遺産に関する資料があればお持ちください。具体的には、相続人の関係性がわかる相関図や、戸籍謄本、財産目録などです。必須ではありませんが、これらの資料がある方が状況を把握しやすく、相談がスムーズに進みます。

相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

姫路総合法律事務所_姫路城

園田:弁護士に相談することに対して心理的な抵抗があり、なかなか法律事務所に足を運ぶ勇気が出ない方は少なくないと思います。ただ、一人で悩んでいるだけでは状況は良くならず、むしろ、対処が遅れることで余計に問題がこじれてしまうかもしれません。

少しでも不安や疑問に思うことがあれば、なるべく早めに弁護士にご相談いただければと思います。相談のタイミングが早いほど多くの選択肢を提示できますので、ご意向に沿う形で解決できる可能性が高まります。じっくりお話を伺いますので、どんなことでも率直にお聞かせください。