相続弁護士 ドットコム
平和大通り法律事務所(広島県広島市)

平和大通り法律事務所

所在地
広島県広島市中区河原町1-26 広島県環衛ビル4階

依頼者目線の対応がモットー。話しやすさ・わかりやすさにこだわり、相続問題を納得の解決へ

山本 淳哲平和大通り法律事務所
依頼者目線の対応がモットー。話しやすさ・わかりやすさにこだわり、相続問題を納得の解決へ

広島県広島市中区で「平和大通り法律事務所」を経営する山本淳哲弁護士(広島弁護士会所属)に、相続分野への取り組みについて聞きました。依頼者目線に立ったサービス提供をモットーとする山本弁護士。丁寧な対話を通して状況を整理し、問題解決へ向かう道筋をわかりやすく説明します。「依頼するかどうかは別として、今後の方向性がわかるだけでも大きなメリット。気になることがあれば早めにご相談ください」と話します。

インタビュー

依頼者の納得感を重視したコミュニケーション

これまでの経歴を教えてください。

出身は大阪で、神戸大学工学部を卒業し、大手企業でシステムエンジニアとして約5年勤務しました。その後一念発起して弁護士を目指し、大阪市立大学法科大学院へ進学して2009年に弁護士になりました。

弁護士になってからは、ご縁があって広島市内の法律事務所に就職し、2012年には他の弁護士と共同経営という形で事務所を開設しました。そして2024年4月、一人で独立して当事務所を開設しました。

事務所として、どういったことを大切にされていますか。

依頼者の希望や現在の状況を丁寧に聞き、それを踏まえて個々の事情に合った解決方針を提示することです。

説明のわかりやすさも大切にしていて、専門用語はなるべく使わないことを心がけています。場合によっては正確性とわかりやすさを両立するのが難しいこともありますが、その場合はわかりやすさを優先します。「ざっくりした言い方ではありますが」と前置きした上で、なるべくかみ砕いて説明し、依頼者がどうしたいかを確認するようにしています。

依頼者が「はい、はい」と返事をしていても実際は納得していなかった、ということがないように、反応をよく確認しながら進めていきます。

平和大通り法律事務所_相談風景

複雑な感情的対立も一つひとつ紐解き、解決を目指す

相続案件に注力している理由を教えてください。

弁護士になって以来、街の身近な弁護士として幅広い依頼に対応してきました。その中でも相続のご相談が多く、これまでの経験を活かして困っている方のお役に立ちたいという想いから力を入れています。

相続は家族間で生じる問題なので、当事者が感情的に対立しがちです。特に、弁護士に相談に来る段階では対立がかなり激しくなっていることも少なくありません。依頼者や相手方とコミュニケーションを取りながら妥当な着地点を探り、解決をはかることにやりがいを感じます。

相続について、どういったご相談が多いでしょうか。

遺産分割に関するご相談が多いです。特に、「誰が自宅を取得するのか」「土地の評価をどうするのか」など、不動産が絡むご相談がよくあります。また、もともと兄弟姉妹の仲が悪くて話し合いが難しいケースや、一部の相続人が身勝手な主張をして困っているということで相談に来る方も多いです。

相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。

相続は、長年にわたる様々な経緯や感情が絡み合う問題です。依頼者の話を丁寧に聴いて状況や問題点を整理し、今後の見通しをしっかり示すことを心がけています。

また遺産分割は、単純に勝ち負けをつけるものではありません。預金や不動産など様々な遺産がある中で、それぞれ誰がどれくらい相続するのか、不動産は売るのか、貸すのか、住むのかといったことを一つ一つ調整する必要があります。

その際に、依頼者として譲れる部分はどこか、譲れない部分はどこか、何を一番優先したいかといったご希望をうかがい、それに沿って進めることも大切にしています。

平和大通り法律事務所_ロゴ

違う業界にいたからこそ、依頼者目線の対応ができる

先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどんなところでしょうか。

まず、システムエンジニアとして社会人経験があることです。当時はお客様に提案したり、システムの操作説明をしたりする機会が多くありました。その経験を通じて、「お客様の考えを理解し、同じ目線で物事を捉えること」の大切さを学びました。

専門的なサービスを提供するという意味では、弁護士も同じです。弁護士にとっては当たり前のこと、慣れていることでも、依頼者にとってはわからないこと、初めてのことはたくさんあります。

私は法学部出身でもなく、全く違う分野から弁護士業界に入りました。だからこそ、「依頼者が疑問に思うことは何か」「何を不安に感じるか」ということを理解でき、それが依頼者へのわかりやすい説明や丁寧な進め方につながっていると思います。

また、見通しの精度の高さも強みです。もちろん相手のある話ですから、100%正確に見通すことはできません。ただ多くの相続案件を解決してきたことで、見通しが大きく外れることはないと自負しています。

見通しを立てた結果、複数の選択肢が考えられる場合もあります。その場合はそれぞれのメリット・デメリットを丁寧に説明し、依頼者の意向に沿って進めていきます。

広島で長く弁護士を続けてきたことで得られた強みはありますか。

もちろんです。相続では税理士、司法書士、不動産業者などとの連携が不可欠ですが、地元で長く活動してきた結果、信頼できる専門家とのネットワークを築くことができました。

たとえば、不動産の売買や相続税に関する手続きが必要な場合も、それに特化した専門家を紹介することが可能です。

平和大通り法律事務所_山本弁護士

現状を整理し、これからどうすればよいかを提案

相続について弁護士に相談や依頼をするメリットを教えてください。

遺言書作成をはじめとする相続対策については、弁護士に相談することで、法律的に間違いがなく、トラブルをしっかり防ぐための対策ができます。

たとえば、遺言書を自分で書くと法律上の条件を満たさず無効になる可能性がありますが、弁護士に相談すればそのようなリスクを回避できます。相続人の関係性や財産の内容を踏まえて、どういう遺言を書けば揉めごとが起きないか、先々を見据えたアドバイスが受けられることもメリットです。

また、すでに発生した相続については、相続人同士で話し合ってもお互いが感情的になり、解決が難しいケースがあります。そのような場合に弁護士を間に入れることで、対立が落ち着き、法的な観点から冷静に話を進められるようになります。

相続が発生する前と後、いずれの場合も、弁護士に相談することで状況や問題点が整理でき、これからどうすればよいか見通しが立ちます。進むべき方向が見えるだけでも不安が軽減するので、1人で悩まず、相談だけでも気軽にしていただきたいです。

初回相談までの流れを教えてください。

まず電話かWebフォームからご予約ください。ご予約時に相談内容を簡単にうかがい、相談当日にお持ちいただきたい資料などもお伝えします。予約当日に事務所へお越しいただき、改めて相談内容をうかがった上でアドバイスさせていただきます。

ご相談いただいたからといって、必ずご依頼いただく必要はありません。弁護士をわざわざ入れる必要がないケースもありますし、相談だけで解決することも多いです。

中には、弁護士が入るとかえって対立が深まるケースもあるので、その場合は「今は弁護士を入れない方がいいと思います」「まずはご自身でこのあたりまで話を進めてみてはどうですか」とアドバイスすることもあります。

初回相談時に心がけていることはありますか。

法律事務所に行くこと自体、ハードルが高いと感じる方は少なくありません。いきなり本題に入るのではなく、まずは依頼者がリラックスできるように雑談をしたりして、緊張をほぐすようにしています。ありがたいことに、「話しやすい」と言っていただくことも多いです。

平和大通り法律事務所_相談室

これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。

父が亡くなって、兄弟3人が相続人になったケースがありました。ご依頼いただくまでに1年ほど兄弟で話し合ったそうですが、不動産の分け方などをめぐって意見が合わず、手に負えないということでご依頼いただきました。

ご依頼いただいてからは遺産分割調停の場で話し合いを続けたのですが、やはり意見が合わず、調停委員からも「話し合いでの解決は難しいのでは」と何度も言われました。

ただ、私は諦めず、調停外でも他の相続人と交渉を重ね、3年ほどかかりましたがなんとか調停を成立させることができました。依頼者もホッとした様子で、「まとまって本当に良かった」と喜んでくださいました。

大変なケースでしたが、一つ一つ整理して、他の相続人の理解を得るために粘り強く交渉したことが、いい結果につながったのだと思います。

相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

遺言作成などの相続対策をお考えの方も、相続発生後のトラブルに悩んでいる方も、なるべく早めに相談していただくことをお勧めします。

相続対策については、「そのうちやろう」と思っている間に時間が経ち、何も対策をしないままご本人が亡くなられて相続が発生する、というケースが少なからずあります。相続発生後についても、相続人同士で話し合った結果、感情的な対立が深刻化し、弁護士が入っても解決が難しくなるケースは多いです。

依頼するかどうかは別として、今後の方向性についてアドバイスを受けるだけでもメリットがあると思います。「相続対策として何をすべきか知りたい」「なるべく揉めずに話し合うためにはどうすればよいのか」など、気になることがあれば何でもお気軽にご相談ください。

平和大通り法律事務所_外観