地元広島で弁護士歴20年超。豊富な経験と知識を活かして相続問題を解決します
広島県広島市中区東白島町で「横谷法律特許事務所」を経営する横谷荘一郎弁護士(広島弁護士会所属)に、相続案件を手掛ける上での心構えや事務所の強みなどを伺いました。相続は税理士や司法書士、不動産業者などとの連携が不可欠だといい、信頼できるネットワークもあると話しています。
インタビュー
損害保険会社、コンサルから弁護士へ転身
これまでの経歴について教えてください。
大学卒業後、損害保険会社に入社し、システム開発を担当していました。その後、企業の退職金や退職年金の制度構築に携わる米国系のコンサルティング会社に転職しました。
もちろんやりがいのある仕事でしたが、弁護士に転身して活躍する元同僚の姿に刺激を受けて弁護士を目指しました。2000年に弁護士になり、同時に出身地である広島で当事務所を開設しました。
事務所として、どういったことを大切にしていますか。
依頼者のご希望を実現できるように、できるかぎりのことをさせていただきます。
裁判や交渉などに力を入れるのはもちろん、依頼者の話をよく聴いて、法律や手続きについて説明し、見通しをお伝えします。その際、できるだけ専門用語を使わず、依頼者に十分ご理解いただけるように心がけています。
依頼者に有利な裁判例を徹底的に調査
相続についてよくある相談内容を教えてください。
遺産分割に関するご相談が多いです。
具体的には「相続人の中に普段付き合いのない方がいて話しづらい」、「感情的になってしまって話し合いが前に進まない」、「被相続人と同居していた相続人が被相続人の財産を使い込んでいる」、「被相続人が遺した遺言書に納得いかない」などのご相談があります。
会社を経営している方から、「自分が他界した後にスムーズに会社を引き継げるように遺言書を作りたい」といったご相談もあります。
相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。
相続に限りませんが、裁判例を徹底的に調べるということを心がけています。相続ではさまざまなことが問題になりますが、法律の条文は抽象的なことしか書いてありません。そのため、依頼者の主張が認められるかどうかは、過去の裁判例を調べることが非常に重要です。
インターネット上の判例検索ツールを使いますが、探し方にもコツがいります。そして最後は、「どこまで手を抜かず徹底的に調べるか」という勝負になります。
これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。
「他界したお父さんの不動産名義が他の人に変えられている」というご相談がありました。名義が変わった時期、お父さんは認知症でしたので、判断能力がないことを利用して、誰かが勝手に名義を変えたことが考えられました。
生前の医療記録を取り寄せ、最終的には、名義移転は無効であると裁判所に認めてもらいました。依頼者も非常に喜んでくださいましたし、私自身の知識と経験を活用してよい結果を出せたので印象に残っています。
認知能力が問題になるケースもお任せください
先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどういったところでしょうか?
遺言書の有効性が争われる場合、遺言書を書いた当時の被相続人の判断能力の程度が問題になります。
また、同居していた相続人が財産を使い込んだ疑いがある場合も、口座から引き出しが行われた当時の被相続人の判断能力の程度が問題になります。
その際に様々な医療記録を検討する必要がありますが、私は長年医療過誤分野にも力を入れているので、医療に関する知識が豊富な点は強みです。医療過誤は弁護士の中でも専門性が高い分野なので、力を入れている弁護士は少ないです。
弁護士として長年の経験をお持ちという点はいかがでしょうか。
今後裁判がどうなっていくか、裁判官がどういう判断をするかという見通しの精度は上がったと感じます。また相続は、税理士・司法書士・不動産業者などとの連携が不可欠です。長年、広島で弁護士をしていますので、信頼できるネットワークがあるというのも強みですね。
初回相談無料。夜間や土日も対応いたします。
相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。
専門的なアドバイスを受けられることは大きなメリットです。法律知識はもちろん、実際どのように解決していけばよいかのアドバイスも受けられますし、過去の裁判例も踏まえた見通しなども知ることができます。
法律知識もない状態で相続人同士が話し合うと、感情論になることもあります。弁護士に依頼するかどうかはともかく、話し合う前に相談だけでもして、基本的な知識を踏まえてある程度の見通しを立てておくとスムーズに進む場合が多いです。
相談だけでなく依頼もするメリットを教えてください。
法律的に正しい解決ができることはもちろんですが、相手と直接接触する必要がなくなることは大きなメリットです。特に感情的な対立があるケースでは、相手と話すだけでも嫌という方は多いと思います。弁護士に依頼すれば、弁護士が直接相手や裁判所とやり取りしますので、ご自身で対応するストレスが減ります。
早めに相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットを教えてください。
相続人同士で話し合ってこじれてしまうと、どうしても解決までに時間や労力がかかります。そのため、こじれる前、まだそれほどこじれていない段階でご相談いただくほうがよいです。
早めにご相談いただくことで、解決のための選択肢が増えて、満足できる結果につながる可能性が高くなります。
先生に相談したい場合は、どのようにすれば良いでしょうか?
電話で相談予約をお願いします。営業時間は平日9時30分から19時、土曜13時から19時です。それ以外の曜日や時間についても、可能な限り対応いたします。
初回相談は無料で、目安としては30分となります。ご予約の際に、相談当日お持ちいただきたい書類などもご案内します。
相続について悩み、弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
相続は感情の対立も激しいので、自分で対応して事態が悪化するケースも珍しくありません。まずは一度弁護士に相談して、状況や気持ちを整理するとよいかと思います。一人で悩んでいても問題は解決しませんので、お気軽にご相談ください。