相続弁護士 ドットコム
さくらリーガル法律事務所(大阪府大阪市)

さくらリーガル法律事務所

所在地
大阪府 大阪市北区西天満2-3-15 千都ビル5階
受付時間
  • 平日可
  • 週末可
  • 祝祭日可

元裁判官の知見を活かし、状況に応じた最適な解決策を提案。法律・心情の両面で依頼者を支える

森島 正彦さくらリーガル法律事務所
元裁判官の知見を活かし、状況に応じた最適な解決策を提案。法律・心情の両面で依頼者を支える

大阪市北区に「さくらリーガル法律事務所」を構える森島正彦弁護士に、注力する相続分野について聞きました。元裁判官という経験を活かした的確な見通しと、依頼者の思いを否定せず寄り添う姿勢で、問題解決に取り組む森島弁護士。「相続問題は一人対複数で揉めることが多い」と話し、複数人での相談も歓迎と呼びかけます。(大阪弁護士会所属)

インタビュー

依頼者に寄り添い、ほっとできるサポートを提供

事務所設立の経緯についてお聞かせください。

裁判官として11年間執務した後、依頼者に寄り添い、より直接的にサポートできる弁護士として活動したいと思い、転身を決意しました。私は、裁判官として大阪に多く配属され、主に大阪を拠点に活動してきました。そこで、2017年6月、大阪市北区に「さくらリーガル法律事務所」を設立しました。

事務所の理念を教えてください。

「社会正義の実現」と「依頼者に寄り添う」をモットーとしています。社会のために役立ちたいという思いを胸に、依頼者の正当な権利を守り、利益を最大化することを目指して活動しています。

依頼者一人ひとりに対して、常に寄り添う姿勢で対応しています。相談後に、「先生と話してホッとしました」と言葉をかけてくださる方や、すっきりした表情で帰られる方も多いです。

相続は家族間の感情が絡むデリケートな問題

相続案件に力を入れている理由や思いを教えてください。

高齢化の影響もあって相続問題は増加傾向にあり、当事務所にも多くの相談が寄せられます。依頼者の悩みに接するたび、相続に関わる方々の思いは非常に強く、複雑なものだと実感します。

相続は、法的な問題だけではなく、依頼者の大切な思い出や家族関係が関わる非常にデリケートな問題です。依頼者の気持ちに寄り添い、法的な利益を守りつつ、感情的な課題も解消できれば、それは社会にとって意義のあることだと考えています。

相続についてどのような相談が多く寄せられますか。

遺産分割に関するトラブルが多いです。財産の取り分などをめぐって相続人同士が対立し、話し合いが進まないということで相談に来られます。また、財産をお持ちの方から遺言書の作成依頼を受けることもよくあります。

相続問題は感情が絡みやすく、早い段階での対応が重要です。既に争いが起きてから相談に来る方が多いですが、なるべく火種が小さいうちに、一度弁護士にご相談いただければと思います。対立が深まる前に適切な対処ができれば、早期解決につながりやすくなります。

相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。

依頼者の気持ちに最大限配慮することを心がけています。相続は当事者が様々な感情をお持ちの問題であり、依頼者が抱える不安や思いをしっかり受け止めることが重要です。

ただ、依頼者の思いを全て相手方や裁判所に主張すべきかどうかはケースバイケースです。見通しは正確に立てるため、法律上、主張が通らない可能性が高い場合ははっきりと伝えます。その上で、「たとえ通らなくても、言うだけ言っておきたい」と依頼者が希望する場合は、気持ちの上での区切りをつける目的で主張するケースもあります。

弁護士として、法律面でのサポートに加え、感情面でも依頼者に寄り添う姿勢を大切にしています。

さくらリーガル法律事務所_森島正彦弁護士記事内画像

インターネットの情報より確実。法律のプロが相続の悩みをクリアに

相続について弁護士に相談や依頼をするメリットを教えてください。

相続について弁護士に相談すると、誰がどのくらいの財産を引き継ぐ権利があるのか、といったことが明確になり、依頼者の中で漠然としていたことがクリアになります。インターネットでの情報収集も可能ですが、弁護士から直接アドバイスを受けると、圧倒的に確実で正確な情報が手に入ります。

弁護士という法律のプロへの相談によって、法的な手続きや権利関係についての理解が深まり、依頼者が自信を持って次のステップに進めることが大きなメリットだと思います。

相談に来る方の中には、レアケースを自分にも適用できると勘違いされている方もいます。たとえば、法律を解説するテレビ番組やインターネットで見た情報を元に「自分のケースと似ているので、同じようにうまくいくはず」と思い込んでいる方は少なくありません。しかし、よく話を聞いてみると、そもそも事案が全く異なっているケースは多々あります。

法律問題を解決する上では、依頼者が置かれた状況を法律の条文や裁判例に当てはめて、今後の見通しを立てる作業が必要です。この「当てはめ」を一般の方が行うのは難しいと思います。いかに精度の高い当てはめができるかが、弁護士としての腕の見せ所であり、裁判官時代から蓄積してきた経験や知識が活きる部分だと考えています。

テレビやインターネットで見聞きした話を、そのまま自分のケースに当てはめていいとは限りません。弁護士にご相談いただくことで、依頼者の状況に合った正確な情報が手に入ります。

早めに相談するメリットと、相談が遅れることのデメリットを教えてください。

早めのご相談は非常に重要です。早い段階で弁護士に相談すれば、無用なトラブルを未然に防げるため、相続問題がスムーズに解決するケースが多いです。

一方で、相談が遅れてしまうと、相続人同士の感情的な対立が深まり、弁護士が入っても解決までに時間がかかってしまう可能性があります。

また、相続放棄を検討している場合、相談のタイミングを誤ると深刻な影響を受けることがあります。

例えば、亡くなった方が借金を抱えているとわかった際に、債権者に対して返済の意思表示をしたり、実際に返済をしたりすると、相続放棄の手続きができなくなる可能性があります。相続放棄ができなければ借金を全て引き継ぐことになってしまいます。マイナスの財産があることがわかった場合は、返済などの行動に出る前に弁護士に相談することをお勧めします。

先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどんなところでしょうか。

裁判官として多くの遺産分割事案に関わってきた経験から、案件を的確に見立てて、依頼者にとって最適な解決策を迅速に提案できます。

裁判官時代には、多数の医療事件を取り扱いました。相続案件の中には、被相続人が認知症を患っていたなど、医療的な問題が絡むものがあります。こういったケースでは、裁判官時代に培った医療分野の知識が大いに活きています。

例えば、遺言書の有効性を争うケースでは、遺言作成時、被相続人にどの程度の意思能力があったのかが重要なポイントになります。医師に意見を求めたり、医療記録を読み解いたりする上で、医療の知識をフル活用しています。

さくらリーガル法律事務所_相談室

複数人での相談もOK。リラックスした雰囲気の中、丁寧に話を聞き解決策を提案

初回の法律相談で心がけていることはありますか。

初回の相談では、依頼者が緊張しないようにリラックスした雰囲気作りを大切にしています。話を丁寧に聞き、気持ちに寄り添うことを意識しています。

また、依頼者がどのような主張をしていても、まずは否定せずに受け止めて、その上で客観的なアドバイスをするように心がけています。

初回の相談の時点で、これからの見通しや、依頼していただく場合のサポート内容をご案内しています。「こういった主張をしていけば受け取れる金額が増える見込みがあります」「今のままでは取り分がゼロですが、遺留分侵害請求をすればこのくらいの金額がもらえます」というように、その方の状況に応じたアドバイスを提供します。

相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

相続で悩んでいる場合、ご自身だけで抱えず、一度弁護士に相談していただくことをお勧めします。

相談には、お一人で来られる方もいらっしゃれば、複数人で来られる方もいます。相続で揉める場合はだいたい、一人対複数というケースになることが多く、その複数の方が一緒に相談に来られることはよくあります。代表者が一人で相談に来て、他の方に「弁護士がこう言っていた」と伝えるよりも、全員で直接私の話を聞いていただく方が情報が正確に伝わることも多いと思います。

相談に行くときは一人で、という決まりはありません。相続の問題が複数の方に関わる場合はむしろ、皆さんで一緒に相談に来ていただく方が効果的だと思います。

早期の相談によって、心の負担が軽くなりますし、多くの選択肢の中から最適な解決策を選ぶことができます。ぜひお気軽にご相談ください。