[遺産分割] 多数の相続人がいる中で相続人調査から行い、相続分譲渡も活用して遺産分割協議をまとめた事例
相談の背景
おひとりで暮らしていたご親族が、遺言書を残さずに亡くなられました。法定相続人は、既に亡くなっているご兄弟の子供たち、つまり依頼者様のいとこにあたる方々でした。しかし、その人数が非常に多く、ご自身で全員を特定し、連絡を取り合って遺産分割協議を進めるのは不可能だとお考えになり、専門家である弁護士に一連の手続きを依頼したいとご相談に来られました。
事務所の対応
ご依頼を受け、まず戸籍を収集して相続人全員を確定し、その所在を調査しました。全員を特定後、弁護士が代理人となった旨の通知を送り、交渉窓口を一本化しました。並行して金融機関等に照会を行い、遺産の全容を正確に把握しました。その上で遺産分割協議書案を作成し、相続にあまり関心のない方には「判子代」をお支払いする代わりに相続分を譲渡していただく方法もご提案し、交渉を進めました。
相談後の結果
相続分の譲渡に応じてくださった方を除いた、残りの相続人の間で遺産分割協議の調整を行いました。最終的に、全員にご納得いただける内容で協議が成立し、遺産分割協議書を作成して取り交わすことで、円満に手続きを完了することができました。
解決のポイント
相続人が十数名以上に及ぶケースでは、戸籍の収集や連絡調整だけでも大変な労力を要します。本件では相続分譲渡という手法も活用し、交渉相手を絞り込むことで、複雑な協議を円滑に進めました。手続きが長期化すると新たな相続が発生するリスクもあるため、お早めに弁護士へご相談いただくことが重要です。
解決した事務所
弁護士法人葛飾総合法律事務所解決事例| 住所 | 東京都葛飾区東金町1-42-3 道ビル5階 |
| 最寄駅 | 金町駅、京成金町駅 |
| 対応地域 | 東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、栃木県、群馬県 |
| 営業時間 | 平日 9:00〜18:00 |