[遺産分割]「全遺産を相続する」と主張する兄と交渉し、希望の不動産と預貯金を獲得した事例
相談の背景

70代以上 | 男性
遺産の種類現金・預貯金
父が亡くなり、相続人は長男、私(二男)、長女の3人です。遺産には自宅や田畑、数千万円の預貯金があります。しかし、長男が「家を継ぐから」と全ての遺産を相続すると主張し、話し合いになりません。不動産を全て長男が相続するという内容の遺産分割協議書に署名を求められ、困っています。私は田んぼの一部と法定相続分の預貯金を相続したいと考えており、どうすればよいかご相談に来られました。
事務所の対応
ご依頼を受け、まず代理人として長男へ受任通知を送付しました。書面にて、依頼者様にも法定相続分として遺産の3分の1を取得する権利があることを丁寧にご説明しました。その上で、依頼者様のご希望である「田んぼの一部と法定相続分の預貯金」を相続内容とする具体的な遺産分割案を提示し、この案が長男にとっても客観的に見て不利益なものではないことをお伝えし、協議を求めました。
相談後の結果
当方の提案を長男が受け入れ、兄弟全員との間で遺産分割協議が成立。依頼者様のご希望通り、田んぼの一部と法定相続分相当の預貯金を取得することができました。不動産の相続登記手続きも、当事務所で代行いたしました。
解決のポイント
「長男が全て相続すべき」といった慣習や感情が絡み、当事者同士では冷静な話し合いが困難なことがあります。弁護士が法的な権利を基に客観的な分割案を提示したことで、相手方も納得し、円満な解決に至ることができた事例です。
解決した事務所
福井スカイ法律事務所解決事例| 住所 | 福井県福井市手寄1-20-1 手寄久我ビル1階 |
| 最寄駅 | 福井駅東口から徒歩1分 |
| 対応地域 | 福井県、石川県、富山県 |
| 営業時間 | 平日 9:00〜17:00 |