[遺留分] 無効を主張された公正証書遺言の有効性を前提に交渉し、遺留分を支払うことで解決した事例
相談の背景
被相続人が生前に作成した公正証書遺言に基づき財産を取得したところ、他の相続人から弁護士を通じて「遺言は無効だ」との主張がなされました。ご依頼者様は、ご高齢だった被相続人の意思能力に問題があったと指摘され、大変困惑されていました。既に相続した金銭の一部を使ってしまっており、もし遺言が無効となれば深刻な事態に陥るため、当事務所にご相談されました。
事務所の対応
まず、相手方弁護士からの直接連絡を止めるため受任通知を発送しました。次に、遺言作成当時の被相続人の意思能力を証明するため、医療記録の収集や関係者、公証人への聞き取り調査を徹底的に行いました。調査結果に基づき、遺言が有効である旨を相手方弁護士に強く主張しました。その上で、訴訟を避けつつ早期に解決するため、遺留分についての交渉を行いました。
相談後の結果
交渉の結果、遺言は有効であることを前提とし、相手方の遺留分を侵害する額についてのみ金銭を支払う内容で合意が成立しました。調停や訴訟に発展することなく、交渉段階で円満に解決することができました。
解決のポイント
公正証書遺言の無効が認められるのは例外的です。本件でも、安易に無効主張を受け入れず、当時の状況を徹底調査したことで、遺言の有効性を前提とした有利な交渉が可能となりました。相手方の主張を鵜呑みにせず、まずは専門家にご相談いただくことが重要です。
解決した事務所
弁護士法人葛飾総合法律事務所解決事例| 住所 | 東京都葛飾区東金町1-42-3 道ビル5階 |
| 最寄駅 | 金町駅、京成金町駅 |
| 対応地域 | 東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、栃木県、群馬県 |
| 営業時間 | 平日 9:00〜18:00 |