感情的な対立に発展した遺産分割協議で、弁護士が相手より本音を引き出し、お互いが納得できる提案を行い解決した事案

相手相続人と連絡をとり、ご自宅を訪問しました。自宅訪問でのお話で、相手相続人も遺産分割協議の長期化を望むものではなく、また、家庭裁判所で遺産分割調停や審判になり、ご依頼者様の法定相続分の権利が確定する事態までは求められると困る、といった状況が判明。
ご依頼者様も家庭裁判所での調停・審判による解決の長期化や親族間の感情対立を望まないことから、法定相続分より譲歩をした内容の代償金を設定し、遺産分割の提案を行いました。

小規模宅地の特例を用いて相続税申告を図りたいご依頼者様の考えもある中で、相手からの質問や諸連絡に丁寧に対応し、スムーズに遺産分割協議が成立しました。

遺産分割協議の場合、お互いの利害や手続きに要する期間・労力・心理的負担を考慮し、時には法定相続分よりも多少譲歩をして着地を図ることもありますが、今回はそうした視点から短期解決を図った例となります。