相続弁護士 ドットコム

弁護士法人長瀬総合法律事務所水戸支所

茨城県全域の相続トラブル解決に尽力〜家族間の複雑な事情を汲み、当事者全員が納得できる解決へ

弁護士法人長瀬総合法律事務所の代表を務める長瀬 佑志弁護士に、「再生司法」という事務所理念に込めた意味や、相続の案件を手がける上で大切にしていることなどを伺いました。茨城県内に4つの拠点(牛久市・水戸市・日立市・守谷市)を構え、県内全域から寄せられる相続トラブル解決に対応している同事務所。当事者全員が納得できる円満相続を目指して、1つひとつの案件に取り組んでいるといいます。相続のトラブルを抱えた場合に弁護士に相談・依頼するメリットや、事務所の強みについても詳しくお聞きしました。(茨城県弁護士会所属)

長瀬 佑志弁護士
弁護士法人長瀬総合法律事務所水戸支所
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  • 平日可

インタビュー

各弁護士が高い専門性を発揮し、最善の解決を追求

事務所設立の経緯を教えてください。

弁護士登録後、東京の西村あさひ法律事務所に入所し、企業法務の案件を中心に経験を積みました。その後、水戸市にある水戸翔合同法律事務所に移籍し、相続や交通事故など個人の方から依頼される案件を主に取り扱いました。

異なる特徴の事務所での勤務を経て、企業法務と個人法務それぞれの知識と経験を身につけることができました。弁護士としての基盤をしっかりと整えた上で、2013年に長瀬総合法律事務所を開設しました。

当初は私1人でしたが、現在は9名の弁護士が所属する事務所に成長しました。牛久市・水戸市・日立市・守谷市の4か所に拠点を構えて、茨城県全域から寄せられる相談・依頼に対応しています。

事務所の理念や、大切にされていることを教えてください。

「再生司法の実現」を理念として掲げています。再生という言葉には、元の状態に戻るという意味のほかに、改革や刷新、つまり「前よりよい状態になる」という意味も含まれています。

法律事務所に相談に来る方の多くは、何かしらの法的なトラブルに巻き込まれて不安を抱えています。目の前にあるトラブルを解決することはもちろん、トラブル解決をきっかけに、依頼者の人生や、法人であれば会社の状況がよりよくなるようサポートしたい。そのような思いを「再生司法」という言葉に込めて、1つひとつの案件に取り組んでいます。

依頼者にとってより良い解決を導くために取り組んでいることはありますか。

当事務所では、1人の弁護士が幅広い分野を手がけるのではなく、それぞれの弁護士が注力分野を持ち、その分野の案件を専門的に担当するという体制を敷いています。特定の分野の案件を多く手がけることで知識と経験を蓄積できるため、専門性が高まり、依頼者に対してより踏み込んだアドバイスを提示できるようになります。

また、その分野に精通していることで、初回相談の段階で問題の核心を理解し、解決に向けてどのような方法・スケジュールで対応を進めていくのか的確な見通しを立てることができます。

全体の方向性を見誤ってしまうと依頼者が希望する結果につながらない可能性があります。早い段階で的確な見通しを立てられることは、依頼者のニーズに沿った解決を導くために欠かせないポイントだと考えています。

個人・法人双方の相続トラブル解決に尽力

相続分野に注力している理由を教えてください。

1つは、少子高齢化に伴って、相続に関する相談・依頼が年々増加しているためです。相続トラブルは個人の方にとっても非常に悩ましいですが、企業経営の観点でも見過ごせない問題です。経営者が高齢になり、事業承継について考える場合、相続の問題をどのように整理するかは避けて通れません。個人・法人を問わず相続でお困りの方から相談を受け、適切な対応によって問題を解決したいと思い注力しています。

もう1つは、茨城県の地域的な特性です。相続財産に不動産が含まれているケースがとても多いのですが、茨城のような地方都市の不動産にはあまり資産性がありません。誰も欲しがらず、売ってもお金にならない不動産を押し付け合い、相続人同士でトラブルになるケースが多く見られます。

このような活用しにくい不動産も含めて相続財産を綺麗に整理し、相続人の方々が今後の人生を送る上での障害にならないような解決ができればと思っています。

相続の案件を手がける際に心がけていることを教えてください。

まずは依頼者の意向をしっかりとヒアリングすることを大切にしています。依頼者がどのような解決を望んでいるかによって、こちらから提案する分割案の内容や、他の相続人とどこまで交渉すべきかといった方針が変わってくるので、重点的に聞き取るようにしています。

ヒアリングをする中で依頼者のニーズを整理し、希望する結果を導くために法律上どのような手段が考えられるのかを丁寧に説明します。

たとえば、長年にわたって被相続人の面倒を見てきた相続人から、「ほとんど面倒を見ていなかった他の兄弟と同じ割合で財産を分けることに納得できない」という相談が寄せられることがあります。

このような場合、他の相続人に対して、「私は亡くなった人に尽くしてきたのだから、遺産の取り分を増やしてほしい」とただ気持ちを伝えても、なかなか納得は得られません。そこで我々弁護士からは、「寄与分」という形で相続分の増額を主張することを提案します。寄与分とは、簡単に言うと、生前の被相続人に特別な貢献をした相続人の相続分を増やす仕組みのことです。

自分に寄与分があることを主張するためには、被相続人に特別な貢献をしていたことを客観的に示す資料が必要です。どのような証拠を用意すべきか、寄与分をいくらとして計算するか、といったことを個別のケースに応じて検討し、依頼者に有利な結論を得るための道筋を立てていきます。

弁護士が他の相続人との交渉を代行し、公平な相続を実現

相続について弁護士に相談・依頼するメリットは何でしょうか。

相続人同士で話ができる関係性であれば、弁護士を間に入れずに話し合う方が、スムーズに相続の手続きを完了できると思います。

ただ実際は、当事者だけではうまく話合いを進められないケースが少なくありません。身内であるが故に感情的に言い争って話合いができないほど険悪な関係になったり、発言力の強い相続人の言い分に従わざるを得ない状況になったりすることは、あるべき相続の形とは言えないでしょう。

弁護士に依頼していただければ、依頼者の代理人として、他の相続人との交渉をおこないます。対立する相続人と直接やりとりする必要がなくなるので、精神的な負担が軽くなることは大きなメリットです。

また、弁護士は、法律のルールに基づき、各相続人が相続できる財産の割合を提示しながら話合いを進めていきます。声の大きい相続人によって相続割合が歪められるようなことなく、それぞれが本来相続できるはずの財産を受け取れることが期待できます。

当事者間での解決が難しいと感じた場合は、1つの選択肢として、弁護士に相談・依頼することを検討してもらえればと思います。

弁護士に相談するタイミングは早い方がいいのでしょうか。

基本的には早めに相談してもらう方がいいと思います。理由の1つは、自分の判断で行動した場合に、その行動が元となって取り返しのつかない事態を招く可能性があるためです。

たとえば、他の相続人から遺産分割協議書にサインするよう求められて、深く考えずに応じてしまったとします。ところが、よくよく中身を確認してみたら、財産のほとんどを相手が引き継ぐという内容だった。このような場合、自身に不利な内容の遺産分割協議書であっても、サインしてしまった以上は法的に有効な協議書として成立しています。「内容に納得できないから無効だ」「遺産分割協議をやり直したい」などと主張しても、なかなか認められないのが実情です。

相続の手続きを進める中で、「どう対応すればいいのだろう」と判断に迷った場合は、自分の判断で行動する前に弁護士に相談し、適切な対応方法についてアドバイスを受けることをお勧めします。

他士業と協力し、相続の手続きにワンストップで対応

相続に関して、事務所の強みや他の事務所との違いを教えてください。

長瀬総合法律事務所_長瀬佑志弁護士の記事内画像

当事務所は茨城県内に複数の拠点を設けているので、県内全域の相続案件に対応することができます。依頼者の都合に合わせて、休日は自宅に近い事務所で、仕事帰りには別の事務所で打ち合わせをおこなうといった柔軟な対応が可能です。

また、他士業と連携し、相続に関する手続きにワンストップで対応できることも強みの1つです。

相続の手続きにおいては、税務や登記など他の専門家の力が必要な手続きもあります。手続きごとに専門家を探して依頼をすることは、依頼者にとって大きな負担です。当事務所では、司法書士や税理士の先生方と協力関係を築いているため、相続に関する様々な手続きに一括で対応することができます。

先ほど申し上げたとおり、茨城では不動産をめぐって相続人同士が揉めるケースも多くあります。当事務所では不動産鑑定士や不動産会社とも連携しているので、不動産の評価額や処分が争点となっている案件にも対応可能です。解決実績も多く蓄積しているので、お困りの方は一度ご相談ください。

相続のトラブルを抱えて、弁護士への相談・依頼を検討している方へ、メッセージをお願いします。

相続の手続きにおいて最も理想的なのは、亡くなった方の意思を踏まえて、相続人の皆様の間で円満に財産を分け合うことだと思います。

ただ、相続人同士の関係性や、財産の内容によっては、なかなかスムーズに手続きを進められないこともあるでしょう。そのような場合は、ぜひ、弁護士に相談することをご検討ください。法律の観点から、適切な解決をはかるお手伝いをさせていただきます。

相続トラブルでは、長年にわたる感情的な問題など、ご家族にしかわからない背景もあると思います。丁寧にお話を伺い、複雑な事情をできるかぎり汲みながら、最善の解決策を探っていければと思います。

私が目指すゴールは、当事者の方全員が納得できる形で相続を終えられることです。事件終了後、皆様がより良い人生への一歩を踏み出せるよう、誠心誠意サポートします。お気軽にご相談ください。