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| 住所 | 鹿児島県鹿屋市寿8-16-48-3 | 
| 対応地域 | 鹿児島県 | 
| 営業時間 | 平日 9:30〜17:30 | 
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武井慶彦 | 天馬法律事務所
鹿児島県鹿屋市「天馬法律事務所」の武井慶彦弁護士(鹿児島県弁護士会所属)に、相続への取り組みについて聞きました。丁寧なコミュニケーションを大切にしている武井弁護士。依頼者の希望を受け止め、故人の意思も尊重した円満解決を目指します。鹿屋市空家等対策協議会の委員として空き家の問題にも取り組む武井弁護士に、事務所の理念や仕事をする上での心構え、弁護士に相談するメリットなどを聞きました。
私は神奈川県出身で、弁護士登録後は長野県の法律事務所で3年間勤務しました。その後、より大きな組織での仕事も経験したいと考え、2020年1月から2024年12月まで鹿屋市役所の任期付き職員を務めました。
市役所では、組織における意思決定のプロセスや、多種多様な法律問題を他の職員と協働して解決する面白さを学びました。市役所での勤務により、弁護士としての経験の幅が大きく広がったと感じています。
事務所を設立したのは2025年1月です。現在も鹿屋市とは業務委託という形で関係を継続しており、事務所に寄せられる依頼に対応しながら、引き続き市のサポートもおこなっています。
事務所名の「天馬」は、私が幼い頃から続けている将棋の「馬」という駒に由来しています。馬は守りと攻めの両方で活躍できる駒で、依頼者に寄り添いながら、必要な時には相手方に的確に主張するという弁護士の役割と重なります。
「天馬」には最上級の馬という意味があり、依頼者にとって最も信頼できる存在でありたいという思いを込めました。
依頼者の話を真摯に聞くことを最も大切にしています。弁護士によっては、効率を重視し、法的に重要なポイントに絞って聞き取る方もいます。それも1つのやり方です。ただ私としては、特に初回相談については、依頼者が話したいことや不安に思っていること、弁護士に聞きたいことを傾聴する姿勢が、信頼関係構築のために重要だと考えています。
法律相談料は30分5,500円に設定していますが、初回相談については1時間までなら延長しても追加料金はいただきません。言いたいことを言えずに終わってしまうのは一番もったいないと考えているので、依頼者が焦らず、じっくり相談できるように、十分な時間を確保しています。
「弁護士は近寄りがたい」「怖いのでは?」と不安に思う方も多いため、「悩みを聞いてもらいたい」と思っていただけるような弁護士を目指しています。依頼者からは、「話しやすい」「穏やかですね」と言われることが多いです。
遺言作成や遺産分割に関する相談が多いです。
遺言作成の依頼には大きく2つのパターンがあります。本人が作成を希望する場合と、家族が「親に遺言を作成してほしい」ということで相談に来る場合です。
本人からの依頼では、遺言を作る動機や、誰にどの財産を継がせたいかを、その理由も含めて丁寧に聞き取ります。依頼者の思いと、背後にある家族関係も踏まえて、後に争いが生じないような内容を検討します。遺言は単なる書類作成とは異なります。依頼者の最期の思いを実現できるように、丁寧にコミュニケーションを取りながら最適な文面に仕上げていきます。
家族からの相談の場合は、まず本人が本当に遺言作成を望んでいるのかを確認します。あくまでも本人の意思を尊重するため、家族しか相談に来ていないのにその場で受任することはありません。本人が施設に入っていたり、身体が不自由だったりする場合は直接会いに行き、意思能力がどの程度あるかの判断も含めて慎重に対応します。
まずは依頼者の希望を聞き、その実現のための手段を検討します。依頼者の利益を追求することが弁護士の務めですが、合意による解決を目指す以上は、交渉の相手方が希望することや話し合いがまとまらない理由(利害得失の問題なのか、感情的な問題なのかなど)も把握することが重要です。
相続について家族が争っている状況は、被相続人にとっても嬉しいことではないと思います。依頼者の希望を実現するという使命を前提としつつも、相続人全員が受け入れ可能な案を探り、なるべく話し合いで解決することを大切にしています。
はい。鹿屋市職員時代から継続して、鹿屋市空家等対策協議会の委員を務めている関係で、相続をきっかけとした空き家問題についてもアドバイスをおこなっています。もともと被相続人が居住していた物件が、本人が亡くなった後、誰にも管理されず放置されるケースは少なくありません。
家族が住まなくても第三者に賃貸するなどの活用方法もありますし、解体するのであれば鹿屋市から補助金が出る場合もあるので、そういった利活用の方法や制度について情報提供しています。必要があれば、鹿屋市役所を通じて、宅建協会の方など空き家の利活用に詳しい専門家をお繋ぎすることも可能です。
相続のトラブルは通常、人生で何度も経験することではありません。財産の調査方法や相手方との交渉方法(どうやって交渉したら協議が成立する可能性が高いか)など、経験が重要な場面では、弁護士に相談することで、専門的な知見に基づいたアドバイスを受けることができます。
相手方も受け入れ可能な提案を検討したり、調停の場において適切かつ有効に主張を組み立てたりするという場面でも、第三者的な視点で弁護士が介入することは非常に意味があることだと思います。
特に感情的な対立が激しいケースは、ご自身が合理的な提案をしても、相手がなかなか聞き入れてくれないこともあるでしょう。そのような場合は、弁護士に依頼してご自身の主張を法的に適切な形で代弁してもらうことで、建設的な話し合いがしやすくなります。
また、「相続人の1人が遺産を隠匿している」「使い込みが疑われる」など複雑な問題が生じている場合や、相手方が弁護士を立てている場合も、弁護士に依頼することをお勧めします。
複雑な問題を解決するには適切な法的主張の組み立てと証拠収集が必要ですし、相手に弁護士がついているなら、こちらも依頼する方が対等な立場で交渉できます。調停を申し立てる場合も、裁判所にご自身の主張を理解してもらうために、弁護士のサポートを受けるメリットが大きいと思います。
そうですね。相談が遅れることで、無用な感情的対立が生じたり、不適切な交渉により解決が困難になったりする場合があります。話し合ってみてトラブルの予兆を感じたら、その時点でご相談いただくのがお勧めです。
一番の理想は、争いになる前に一度相談していただくことです。相続手続きの流れや話し合いの進め方などをあらかじめ知っておくだけでも、トラブルを防止できます。今は何も問題が起きていなくても、将来のトラブルを防ぐために弁護士に相談してみるという選択肢もぜひ持っていただけると幸いです。
相続では「わからないことだらけ」「話し合いが進まない」など、多くの悩みを抱えることが少なくありません。ただ、弁護士に相談しようにも、「うまく説明できないかもしれない」「こんなことを相談していいのか」と不安に思う方もいるでしょう。
弁護士に相談することへの心理的ハードルはあるかもしれませんが、一歩踏み出して、ぜひご相談いただければと思います。私は、「残された財産がみんなに喜ばれる存在であってほしい」という理念のもと、財産を残す方も引き継ぐ方も満足できる結果を追求しています。一緒に、最適な解決の方法を探していけたらと思います。
費用面が心配な方も多いと思いますが、一度相談したら必ず依頼しなければならないわけでは全くありません。相談してアドバイスを受け、その後はご自身で進められる方もいらっしゃいます。相談だけでも構いませんので、気軽にお問い合わせください。
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