相続弁護士 ドットコム
アロウズ法律事務所(熊本県熊本市)

アロウズ法律事務所

所在地
熊本県 熊本市安政町8-16 村瀬海運ビル802
受付時間
  • 平日可

法律と税務に精通した弁護士が、複雑な相続問題も最良の解決へ。依頼者の想いに寄り添うサポートを

川島 孝之アロウズ法律事務所
法律と税務に精通した弁護士が、複雑な相続問題も最良の解決へ。依頼者の想いに寄り添うサポートを

熊本県熊本市「アロウズ法律事務所」の川島孝之弁護士(熊本県弁護士会所属)に相続への取り組みについて聞きました。国税局での勤務経験があり、法律だけではなく税金や会計にも精通する川島弁護士。相続人や財産の調査、他の相続人との交渉はもちろん、財産の評価や相続税申告までワンストップで対応しています。「あなたのために」という理念のもと、依頼者一人ひとりに向き合い、上質なサービスで相続問題を解決に導きます。

インタビュー

モットーは「あなたのために」。目の前にいる依頼者のために全力を尽くす

事務所設立の経緯を教えてください。

私は弁護士になる前に国税局で勤務していた経験があります。弁護士を目指した動機は、税務の知識を活かし、相続や企業法務の分野で他の弁護士にはできないサービスを提供したいと考えたからです。

弁護士になってからは横浜の事務所で働いていましたが、いずれは独立し、税務にも精通した弁護士という強みを活かして事務所を運営したいと考えていました。そんな時、妻の転勤で熊本に縁ができ、妻も私も熊本の人や食べ物、住環境に魅力を感じたことから、この地で開業することを決めました。2015年に事務所を立ち上げて、今年で10周年になります。

事務所名の「アロウズ」は「矢」を意味しています。矢のようにまっすぐに、スピード感を持って対応したいという思いと、開設当初から複数の弁護士が在籍する事務所にしたいと考えていたので、「何本も矢を束ねるほど強くなる」という毛利元就の格言をイメージして名付けました。

事務所の理念や大切にしていることを教えてください。

弁護士になったときに、「あなたのために」というキャッチフレーズを掲げて、今も仕事をする上での指針にしています。弁護士は同時に数十件の事件を扱いますが、依頼者にとっては、1件1件が自分の人生に関わる大切な事件です。「目の前にいるあなたのために、弁護士としてできることを全てやる」という気持ちを忘れずに、全ての事件に取り組んでいます。

また、国税局や民間企業での経験から、弁護士の常識ではなく世の中の常識、サービス業としての姿勢を大切にしています。迅速な返信、丁寧な対応など、当たり前のことを確実におこなうことを心がけています。

同時に、法律家としての職人的な側面も重視し、法律の改正などに対応するため継続的な勉強を怠らず、腕を磨き続けています。

初心を忘れず、しっかりと依頼者の気持ちを受け止めて仕事をすること。職人として日々研鑽を積むこと。こうした取り組みを通じて、「解決という同じ目的地にたどり着くのでも、普通車ではなくグリーン車に乗って解決まで至った」と思えるようなサービスを提供したいと考えています。

アロウズ法律事務所_本棚前

国税局勤務で培った数字を読む力と、相続事件の豊富な知見を活かし、最良の解決を導く

相続に注力している理由を教えてください。

まず、私自身が相続事件が好きだからです。相続は家族の死去という人生の大きな節目で起こり、それまでの家族の関係性や長年抱えてきた様々な感情が表面化する場面でもあります。そうした、亡くなった方や依頼者の人生についての話を聞くことが興味深く、好きなことが一つの理由です。

もう一つは、相続事件の難しさです。多くの弁護士が相続事件を扱っていますが、適切に処理できている人は意外と少ないという印象があります。相続は民法上の解釈が難しい問題が多く、税金や不動産評価などの数字に関する知識も必要です。各家庭の複雑な事情を法律にどう適用するかという判断も求められます。

こうした複雑に絡み合った問題を整理し、適切に解決していくプロセスに大きなやりがいを感じることも、相続に注力する理由です。国税局での経験から、数字に強いという私自身の特徴も活かし、質の高いサービスを提供したいと思っています。

相続についてどのような相談が寄せられますか。

相続に関する相談で最も多いのは、遺産をどう分けるかという問題です。例えば、「1人の相続人が遺産を多く受け取りたいと主張しているが、自分は法定相続分通りに分けたい」というふうに意見が対立して遺産分割協議がまとまらないケースです。

遺産分割のトラブル解決においては、早めに調停を申し立てることが多いです。話し合いだとどうしても平行線になりやすいのですが、調停で裁判官から意見をもらうことで解決に近づく場合が少なくありません。そのため、話し合いでの解決にこだわらず、調停の中で交渉して進めることが多いです。

また、使い込みの相談も寄せられます。亡くなった方と同居していた相続人がお金を使い込んでいるようなので回収したい、というケースが典型的です。このような場合は、まず本当に使い込みがあったかを調べ、使い込み額を特定するために取引履歴を取り寄せて精査し、それを基に相手方と交渉していきます。

税金が絡む相談も寄せられます。遺産の額が多い場合はほぼ必ず相続税の問題が生じるため、税務面も含めた総合的な解決策を提案しています。

相続分野における事務所の強みは何ですか。

やはり、私の国税局での経験が1番の強みだと思います。税金や数字に強いことで、相続税も見据えた総合的な解決が可能です。税金の計算をする上で前提となる会計の勉強もかなりしてきました。法律はもちろん、税金、会計に関する知識も完全に身体に染みついています。不動産評価や自社株評価、税額計算、相続税申告などは全て当事務所で対応可能です。安心してお任せください。

また、当事務所では2015年の開設当初から相続分野に注力してきたため、経験が豊富なことも強みです。現在も常時10件以上の相続事件を抱えています。事件解決のノウハウを蓄積していることや、様々な事件を経験する中で培われた見通しの精度の高さは、適切な解決を導くために重要な要素だと考えています。

さらに、当事務所では基本的に全ての事件を、3名の弁護士全員で相談しながら進めています。多角的な視点から事案を見て、意見を交換し合うことで、依頼者にとってより良い解決方法を提案できます。

紛争の度合いが激しい事案や、海外の相続人からの依頼など、困難なケースにも対応

相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。

相続手続きでは、まず誰が相続人なのか、相続財産は何があるのかを調べる必要がありますが、これが意外と大変なのです。戸籍をたくさん取得したり、財産の手がかりを郵便物から探したりと、手間も時間もかかります。

調査が終わったら、財産をどう分けるかを決めます。スムーズに決まればいいのですが、相続人同士で意見が合わず揉める可能性はゼロではありません。特別受益や遺留分など、聞きなれない法律用語について逐一調べながら進めていくのも、ご自身で対応するにはハードルが高いと思います。

弁護士に依頼していただければ、煩雑な調査や他の相続人との交渉など、相続に関する手続きを全面的に代行します。

また、調停になった場合も、弁護士がついていることのメリットは大きいです。弁護士がいれば、調停委員や相手方の弁護士の意見をそのまま受け入れるのではなく、法的に応じるべき部分とそうではない部分を区別できます。譲るべき部分は譲り、主張すべき部分は主張するという適切な対応が可能になり、ご自身の権利を守ることができます。

弁護士に相談するタイミングは、いつがいいでしょうか。

弁護士に相談すべきことなのかわからないけどちょっと判断に困ってる、という状況であれば、一旦相談に来ていただくのがいいと思います。弁護士に相談することで、悩んでいることへの対応方法や、相続が終わるまでの大まかな道筋がわかります。そうすると、不安が軽減しますし、手続きを自分で進めるにしても対応しやすくなると思います。

依頼せず、相談だけで終わっても全く問題ありません。実際に、進め方についてアドバイスを受けて、依頼はせずにご自身で対応する方もいらっしゃいます。弁護士が介入する必要がないのに依頼を強要することはありませんので、ご安心ください。当事務所では相続の初回相談は無料で承っているので、費用の心配をせずにご相談いただけます。

アロウズ法律事務所_相談室

これまで手がけた相続案件の中で、印象に残っている案件はありますか。

特に印象深い案件が2つあります。

1つ目は、遺産の中に複数の不動産があり、その分割方法をめぐるきょうだい間の争いです。紛争の度合いがかなり激しく、お互いに強く憎しみあっている状況でした。依頼者はすでに他の弁護士に相談していたのですが、「解決まで10年かかる」と言われ、セカンドオピニオンを求めて当事務所に来られました。

確かに複雑なケースではありましたが、よく検討した結果、主要な不動産の処理さえ決着がつけばその後は順調に解決できると判断しました。ご依頼いただき、調停を申し立て、思惑通り主要な不動産の売却について相続人同士で意見がまとまりました。他の不動産の分割方法についても順次まとまり、最終的に1年半ほどで解決に至りました。

2つ目は、アメリカ国籍を取得した方からの依頼です。熊本に住む親が亡くなり、相続の手続きを進めたいが自分では難しいということで依頼を受けました。

依頼者は日本国籍を離脱しているため、調停や銀行での手続きで必要な書類の準備が難しく、さらに建築中のマンションが遺産に含まれており、その処理について他の相続人や建築会社との間で調整をまとめるまでにも1年以上かかりました。

財産の海外送金や相続税申告なども含め、フルコースの対応が必要な案件でしたが、一つひとつ進めて、最終的には依頼者の希望にかなり近い形で解決しました。依頼者が本当に喜んでくださり、嬉しかったですね。このような日本国外の相続事件も扱っていますので、海外にお住まいの方でも遠慮なくご相談いただければと思います。

依頼者の不安に寄り添い、一つひとつの課題に真剣に向き合う

初回相談の流れを教えてください。

相談の予約は電話、メール、ウェブフォームで受け付けています。相談は原則として対面で行いますが、オンラインでの対応も可能です。海外在住の方や、相続は熊本で発生したが本人は東京在住といったケースでは、Zoomなどを利用して柔軟に対応しています。初回相談は無料ですので、相続発生後まもない段階や紛争になっていない時点でも気軽に相談していただけます。

費用については、わかりやすい料金体系を採用しています。着手金は遺産の額にかかわらず一律で、遺産分割調停まで含めて20万円としています。そのため、最初にお支払いいただく金額は20万円で、最終的に遺産分割が終了した際に、受け取ることになった遺産からパーセンテージで報酬をいただく形になります。

相続について、弁護士への相談を検討している方へメッセージをお願いします。

相続問題は誰にでも起こり得ますが、多くの方にとって初めて経験する複雑な問題です。不安の中で何をどう進めていけば良いのかわからず、1人で悩んでしまう場合も少なくないでしょう。

当事務所では、皆様の不安に寄り添いながら、法的な専門知識と経験によって最良の解決へと導くお手伝いをしたいと考えています。「こんなことで相談してもいいのかな」「まだ揉めているわけではないけれど、この先どうなるのか心配」といった初期段階でのご相談も歓迎です。

早い段階でご相談いただくことで、多くの選択肢の中から最良の解決策を見つけられる可能性が高まります。私たちは依頼者との丁寧なコミュニケーションを何よりも大切にし、一つひとつの課題に真剣に向き合うことをお約束します。

どうぞ安心して、事務所の扉を叩いていただければと思います。