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| 住所 | 群馬県太田市新井町516-1 GSEビル202 |
| 最寄駅 | 太田駅 |
| 対応地域 | 群馬県、栃木県、埼玉県、東京都 |
| 営業時間 | 平日 10:00〜17:00 |


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佐藤 健児 | 佐藤法律事務所

群馬県太田市「佐藤法律事務所」の佐藤健児弁護士(群馬弁護士会所属)に、相続分野への取り組みについて聞きました。相続においては「適切な分割」を重視し、将来の紛争要因を残さず、クリアな形で手続きを終わらせることを目指している佐藤弁護士。事務所の理念や、相続についてよくある相談、弁護士に相談するメリットなどを聞きました。
2013年に弁護士登録をし、司法修習地であった金沢の法律事務所に入所して経験を積みました。2018年から金融庁で海外投資家や機関投資家の不公正取引の調査などに携わり、2020年に地元の太田市で事務所を開設しました。太田市をはじめ、県東部や栃木県西部の両毛地域、埼玉県北部の方からも相談を受けています。
長い目で見たときに、問題にならない形での解決をすることです。 相談に来る方の中には、短期的な利益を求めて、後から問題が起きる可能性がある対応を望む方もいます。 相続について言えば、最も大切なのは適切な分割をすることだと考えています。「相続税を抑えたい」など目先の利益を追い求めて後先考えずに行動するよりも、今後の紛争を予防し、後腐れなく財産を分けることを目指すべきだと思います。 適切な分割ができれば、法的に不透明な部分をなくなり、将来の紛争の可能性を極力排除した形で相続の手続きを終わらせることができます。
ご相談を受けた場合は、依頼者の将来的なリスクを考慮し、後から紛争が生じない解決策を提案することを心がけています。
一例として、不動産を共有にするのはやめた方がいいです。共有にすると、その不動産を売却したり、改修など大きな変容を伴うことをしたりするときに、他の共有者の同意を得なければなりません。単独で所有している場合と異なり、自分の意思だけで売却や処分をすることができないのです。他の共有者と意見が対立してトラブルになる可能性があるので、できるだけ避けるべきだと思います。
遺産分割において大事なのは、相続人間においてクリアな形で相続の手続きを終わらせて、財産を単独で所有している状態を作り出すことです。その案件の中でやり切る、終わらせることによって、曖昧さがない状態にする。これは相続だけではなく、当事務所の他の分野の案件においても意識しているポイントです。
相談として多いのは「これから遺産分割協議を進めたい」というものです。この段階で相談してもらえれば、比較的スムーズに対応できることが多いです。 一方、最も困難なのは、すでに複雑な形で遺産分割が行われた後に、問題が生じて相談に来るケースです。例えば、何らかの理由で特殊な形で相続手続きを進めた結果、権利関係が複雑になり、後になって困るケースは少なからずあります。
色々と問題が起きた後に状況を変えることはかなり難しく、場合によっては相談していただいても引き受けられない可能性があります。先延ばしにするとますます問題が大きくなるので、「ちょっと変だな」と思った段階で早めに弁護士に相談することをお勧めします。また、「遺言を残したい」というご相談も多いです。
遺言を残す方の意思はなにより尊重します。しかし、その上で、将来の紛争リスクも説明し、本当にこの内容で進めてもいいのかどうか確認するようにしています。例えば、ある相続人の遺留分を侵害するような遺言を残せば、将来、相続人間、例えば自分の子の間で訴訟が発生する可能性は、相応に高くなります。子同士で、相続をめぐって激しく争った場合、子の家族間の関係が破綻し、社会的な交流が途絶えるような事態にもなりかねません。自分の死後にどのような状態になることを望むのか、よくよく考えてもらうようにしています。
また、相続手続きでは、税金や登記など色々と問題が生じうるので、税理士、司法書士、土地家屋調査士等、様々な分野の専門家の協力を仰ぐようにしています。

弁護士が介入すると、法律に基づき、明確な形で相続手続きを進められるので、将来、新たな紛争が発生することを防げるといえると思います。 相続は多くの方が人生で一度は経験する出来事であり、それゆえ簡単に考えている方もいます。しかし、相続は一般の方が思っているよりもはるかに複雑な手続きです。日本では、現在に至るまで、この相続における複雑な手続きを回避し、あるいはこの手続きの網をすり抜けて自身の分け前を多くするため、およそ適切とはいえない手続きがなされているケースが少なくありません。
しかし、不適切な手続きでうまくいったように見えても、それは、その場でうまくやり過ごせたというだけの話です。適切な手続きが行われたわけではありません。一見、問題なくその場を収めたようであっても、実は「紛争リスクを抱えたまま生きている」状態であり、何かのきっかけで家族関係に亀裂が生じたときに、それが爆発するかもしれないーー。そういう状態で人生を送るのは決して気持ちがいいことではないと思います。
何よりも大切なのは、やはり適切な分割をすることです。法律に則るのはもちろん、家族関係ができる限り悪くならないように、あるいは家族関係が悪くなるような要因が残らないように、法的な問題が今後発生しないように、といった観点に立って進められればと考えています。
「どんな問題もうまく解決します。だから相談してください」とは言えません。相談に来てもらったからうまくいくケースは当然あると思いますが、全ての問題について解決を約束できるわけではないのです。 ただ、相談してもらうことで今後の指針は立てやすくなると思います。
相続は難しい手続きなので、指針を立てるにあたっては、実際の紛争を経験した人に意見を聞くのがいいと思います。弁護士は多くの紛争事例に接しているので、危険性を察知する嗅覚に優れています。現在の判断が将来どのような問題を引き起こす可能性があるかを予測できるのは、弁護士だからこその強みだと思います。
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