相続弁護士 ドットコム

弁護士法人一新総合法律事務所高崎事務所

群馬県だけでなく近隣県からも相談集まる「農地など不動産の多い遺産分割もお任せください」

群馬県高崎市に事務所を構える下山田聖弁護士(弁護士法人一新総合法律事務所高崎事務所)に、相続案件でよくある相談や早めに弁護士に相談するメリットを聞きました。「遺産分割する前には、相続財産と相続人をきちんと調査して全体像を把握することが大事」と話す下山田弁護士。「分からないことや納得いかないことがあれば、気軽に相談に来て欲しい」と呼びかけています。(群馬弁護士会所属)

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下山田 聖弁護士
弁護士法人一新総合法律事務所高崎事務所
受付時間
  • 平日可

インタビュー

高崎市周辺だけでなく埼玉県や長野県からも相談があります

事務所設立の経緯を教えてください。

弁護士法人一新総合法律事務所は1978年に創業した歴史ある弁護士事務所です。現在本部のある新潟をはじめ、長野・群馬・東京に全9拠点の事務所があり、あわせて20名以上の弁護士と弁理士が所属しています。

高崎事務所は2020年4月、8番目の拠点として開設しました。相談は高崎市周辺(高崎市、前橋市、藤岡市、富岡市、安中市ほか等)だけでなく、埼玉県の北部(熊谷市、本庄市)、長野県にお住まいの方も来られます。ご自宅よりも勤務先の近くで弁護士事務所を選ばれる方もいらっしゃるのかもしれません。

事務所の理念を教えてください。

弁護士法人一新総合法律事務所高崎事務_事務所外観

「みらいを一新、あなたと一緒に」をモットーに、依頼者の皆様に納得いただけるよう丁寧な説明を心がけています。弁護士の仕事は紛争解決ですが、それにより依頼者の皆様が先に進めるように、未来を一新していけるようにという思いが込められています。

相談の多くは遺産分割、まずは相続財産と相続人を確認します

相続についてよくある相談内容を教えてください。

亡くなった方の遺産をどう分けるかという遺産分割に関するご相談です。他の相続人との間で意向が合わず、弁護士の元に来られる方が多いですね。

揉めてから来る方もいれば、揉める前に先に聞いておきたいという方もいらっしゃいます。四十九日の法要が終わり、遺産分割について他の相続人から遺産分割に関する意向を聞かれたという方も多いです。

ご相談を受けた場合、相続財産が全て明らかになっていればいいですが、まずは相続財産と相続人を確認します。次に、他の相続人がどのように話しているのかを聞き、次に、依頼者はどのような分割方法を希望するのか、どの相続財産を取得したいのか(あるいは取得したくないのか)等を確認していきます。

相続放棄に関するご相談もよくあります。相続放棄の手続きは3か月の期限内であれば複雑ではないので、ご自身でもできると思いますが、財産調査も含めてまるっと依頼したいという方もいらっしゃいます。

特に弁護士が入った方が良いのは、3か月の期限ギリギリで、家庭裁判所に「期間伸長の申立て」をする必要があるケースです。また、3か月の期限を過ぎてからの相続放棄は、例外的に認められることはあるものの、そのハードルはとても高いです。ご自身のケースが認められるかどうかは、弁護士に相談することをおすすめします。

最近の相談の特徴や傾向があれば教えてください。

弁護士法人一新総合法律事務所高崎事務_事務所内

相続財産に不動産はたくさんあるものの、預貯金が少ないというケースが多いです。

親が農業をやっていたため、農地を引き継ぐことになる方も一定数います。農地や山などは相続したくない場合でも、誰かが取得しないといけません。不動産は固定資産税もかかりますので、その辺りの金銭的な負担も加味して、預貯金の相続分を多めに渡すなどの調整をします。

現状で誰かが住んでいる土地や建物であれば、その居住者が相続する方向が良いと思います。宅地や建物などであれば買い手がいますので、共有のままであっても売却して、お金を分けることもあります。

また、相続トラブルが発生しやすいのは、両親がどちらも亡くなった場合だと思います。父親だけ亡くなった場合には、配偶者である母親に遺産を多く残すことで合意することが多いですが、その母親が亡くなって下の世代の兄弟姉妹間で分けることになると、揉めやすいですね。

遺産分割調停を申し立て、当初の数倍の相続財産を獲得

これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。

兄と妹が相続人のケースで、兄から「100〜200万円だけ払うから、それでハンコを押して(合意して)」と言われたというご相談を妹さんから受けました。

戦前には長男が全財産を相続するという定めがありましたが、こうした考えが今も残っていることがあり、他の兄弟が遺産を分けてと言っても「そんなの必要ない」と言う人がいます。

相続財産の全体像も分からない中で、安易に合意することは避けた方が良いと思います。ある相続人が自分の思うようにしたいがために、一人で適当に金額を決めて、他の相続人に対して「これで合意して」と言うケースは少なくありません。

このケースでは話し合いでは決まらず、遺産分割調停を申し立てましたが、そこで遺産がもっとあったことが分かり、最終的に当初言われていた金額の数倍の相続財産を獲得することができました。

調停では中立の立場の調停委員や裁判官がいるので、こちらと同じことを言っていても受け取り方が異なるのか、スムーズに話が進むことがあります。遺産分割協議で納得できないことがあれば、すみやかに弁護士にご相談ください。

相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。

依頼者の方のお話をよく聞くことに尽きると思います。相続紛争はそれまで抱えていた不満が出てくるものでもあります。これまでの兄弟の関係性や依頼者がどこに不満を持っているのかなどをよく聞くようにしています。

揉めそうな時には早めにご相談を

相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。

弁護士法人一新総合法律事務所高崎事務_相談室

自分の権利がどこまであって、何をどう主張できるのかがクリアになることだと思います。自分はどのくらい相続財産を得られるのか。そもそも何が相続財産に入るのか。遺産分割の見通しをある程度示すことができます。

一般の方が間違えやすいところをサポートするのも弁護士の役割です。例えば、死亡保険金は契約に従って払うものなので、民法上の相続財産に入りませんが、相続税の課税対象にはなります。

また、不動産の登記は、把握している相続人だけでは変更できないケースも少なくありません。たとえば複数の代に渡って登記を変更していない場合、相続人の数がとても多くなってしまいますが、全員の判子(同意)が必要になります。

早めに相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットはありますか。

相続は手続きに期限があるものが多いので、期限を過ぎてからご相談に来られてもなかなか厳しいケースもあります。

また任意の交渉で話が進んだ後に「やっぱりこうしたい」と言っても、他の相続人も「こう言っていたじゃないか」と応じにくいケースがあるので、揉めそうな時には早めにご相談されることをおすすめします。

先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどんなところでしょうか。

高崎事務所に所属している弁護士は私一人ですが、他の拠点を含めると20名以上の弁護士が所属しています。経験やノウハウを共有できますので、安心してご相談いただければと思います。

相続のトラブルを抱えて弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

弁護士法人一新総合法律事務所高崎事務_ロゴ

相続に限らず、ネットで検索すれば大概のことは出ていると思いますが、他方で、自分のケースがどうなるのかはまた別の話です。自分のケースが要件に当てはまるかなど法律的な解釈は難しいですし、ネットに書いてあることを鵜呑みにはできません。

裁判手続きを利用するのであれば、裁判所がどういったところをみて判断しているのか。それに対し、何を主張するべきか。主張と証拠を十分に整理する必要があります。

弁護士との相性はあると思いますので、いろんなところに相談にいってみてもいいでしょうし、1回で決めてみてもいいでしょう。直接会って話しやすい先生を選ぶことが大事だと思います。

よくわからないことや納得いかないことがあれば、弁護士に早めにご相談に来てください。