相続弁護士 ドットコム
はるかぜ法律事務所(福岡県福岡市)

はるかぜ法律事務所

所在地
香川県 丸亀市柞原町770-1
初回相談料
5,500
/
30分まで
(税込)
電話で問合せ
050-5284-1799

検察官として25年の経験。正確な事実分析・証拠収集で相続問題を解決し、穏やかな日常を取り戻す

柳浦 清文はるかぜ法律事務所
検察官として25年の経験。正確な事実分析・証拠収集で相続問題を解決し、穏やかな日常を取り戻す

香川県丸亀市柞原町で「はるかぜ法律事務所」を経営する柳浦清文弁護士(香川県弁護士会所属)に、遺産相続案件を手掛ける上での心構えや事務所の強みなどを伺いました。1993年から約25年に渡り、検察官として働いていた柳浦弁護士。検察官時代に磨いたスキルや経験を活かし、依頼者の希望を最大限叶えるために尽力しています。

インタビュー

「はるかぜ」のように依頼者に寄り添い、悩み解決をサポート

これまでの経歴を教えてください。

広島県出身で、中央大学法学部を卒業しました。大学卒業後は、法務大臣官房秘書課法務事務官、​検察事務官として勤務しました。その後、副検事として宇都宮区検、足利区検に勤務し、1993年に検事に昇任しました。

検事になってからは、約25年にわたり、広島・山口地方検察庁、岡山地方検察庁津山・倉敷支部、福岡地方検察庁小倉支部、千葉地方検察庁八日市場支部、松山地方検察庁西条支部、高松地方検察庁丸亀支部、高松高等検察庁に勤務し、複数の支部長も勤めました。

2018年に定年退官し、2019年2月に弁護士登録して当事務所を開設しました。

どういった想いから事務所を開設されたのでしょうか。

検事退官後の進路には複数の選択肢があり、もちろん仕事はせず余生を過ごす選択肢もあります。

私の場合はまだまだ体力にも自信がありましたし、検事として磨いてきたスキルや経験を活かしたいと思い、迷わず弁護士になる道を選びました。

丸亀市を選んだのは、2011年から香川県内の検察庁に勤務しており、とても愛着がある街だからです。香川県内に家も購入したので、夫婦で生涯暮らすつもりでいます。

「はるかぜ法律事務所」という名前が素敵だと思ったのですが、どういった想いで名付けられたのでしょうか。

「はるかぜ」は、その名のとおり春先に咲く花をそっと揺らす暖かい春の風のことです。

寒い冬が終わりぽかぽかと気持ちのよい季節が訪れるように、事務所を訪れた方の悩みや困りごとを解決して、気持ちよく日々を過ごしていただきたいという想いを込めました。

はるかぜ法律事務所_事務所外観

仕事をする上で、大切にしていることを教えてください。

依頼者の想いを真剣に受け止め、最善を尽くすことを大切にしています。

たとえば一口に相続といっても、依頼者の想いや事実関係などはすべて違います。ですから「きっとこうだろう」「以前経験した案件と同じだろう」と決めつけず、目の前の依頼者の話をよく聴き、正確に事実を分析し、適切な証拠を集め、依頼者の希望を最大限実現できるように一件一件丁寧に取り組んでいます。

元検事でいらっしゃいますが、先生のとても穏やかで丁寧な口調が印象的です。

ありがたいことに、依頼者からも、そう言っていただけることが多いです。

私は検事になる前は事務官として働いていて、上司の指示を受け、同僚と協力して事務作業などをしていました。その経験からも、丁寧な態度で人に接し、決して偉そうにしないということを学べた気がします。

誰にでも発生しうる相続問題。生前対策から遺産分割のトラブルまで、困っている方の力になりたい

相続案件に注力している理由を教えてください。

相続問題は、どこでも発生しうるものです。身近な人が亡くなって悲しみに暮れる中で解決しなければならないケースも多いでしょう。そういった状況で困っている人のお役に立ちたいという想いがあり、力を入れています。

どのようなご相談が多いでしょうか。

遺産分割関係と遺言書作成のご相談が多いです。

遺産分割に関する相談内容は色々ありますが、たとえば被相続人の面倒を看ていなかった人と看ていた人の相続分が同じなのは納得いかない、被相続人と同居していた人が遺産を使い込んだ疑いがある、感情の対立があって話し合いが難しいといったご相談が多いですね。

遺言書作成についてはいかがでしょうか。

子どもたちがもめないように、という理由で相談に来られる方が多いです。内容がはっきり決まっていない方も多いので、お話をうかがいながら、よりよい内容をご提案します。

遺言書は、法律上決まった条件を満たさないと無効になってしまいます。また、遺言書の内容が原因で相続人がもめてしまっては元も子もないので、作成にあたっては弁護士に相談することをお勧めします。

検事として磨いてきたスキルや経験を活かし、依頼者のために最善を尽くします

先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどんなところでしょうか。

やはり一番は、検事として長年の経験があることです。

検事は刑事事件を扱うので、相続とは分野が違います。しかし法律の世界という点では同じで、事実をどのように分析するか、どれだけ説得力のある証拠を示せるかといった根本的な原理原則は共通しています。そして検事は、刑事裁判という厳格なルールと証明が求められる世界で仕事をしますから、そこで磨かれたスキルはどの分野でも間違いなく活かせます。

また、数え切れないほどの被疑者を取り調べて、色んな方の話を聴いてきましたから、相手の感情の変化に気づいたり、どういうふうに持っていけば話がスムーズに進むかといった対人スキルも磨かれました。

弁護士は、トラブルの相手やその代理人弁護士と直接交渉することも多いです。そういった場面でも毅然とした態度で臨めることは、検事としての経験が活きていると感じるところです。

さらに検事は組織で動きますから、一つ一つの仕事を責任を持って終わらせることが必須です。そういった世界に長年身を置いてきたので、期限や約束を守る、依頼者への報告を欠かさないといった基本を徹底できることも強みかもしれませんね。

はるかぜ法律事務所_相談室

検事から弁護士に転身するにあたって、なにか意識されたことはありますか。

検事と弁護士は、法律家という意味では同じですが、仕事内容は当然違います。わかりやすい違いで言えば、検事は誰かから依頼を受けて仕事をするものではありません。一方、弁護士は依頼者がいてこそ仕事ができます。

ですから、検事として磨いてきたスキルや経験は大事にしつつ、弁護士は依頼者の希望を実現する仕事だということを意識しています。

また、弁護士になるにあたり、介護福祉士実務者研修を受講しました。介護福祉士国家試験を受験するために必須の研修で、介護職員として働く上での知識やスキルを半年ほどかけて学びました。

介護福祉士の資格を取るには実務経験が必須で、私はそこまで時間が取れませんでしたが、高齢者や介護の現場への理解を深めることができました。相続案件を手掛ける上でも非常に役立っています。

相談が遅れることで、有利な証拠がなくなったり、トラブルが大きくなることも

相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。

そもそもどういう遺産があるのか、相続人自身が把握していないケースも少なくありません。そういった場合に、遺産の調べ方などのアドバイスを受けられることは大きなメリットです。ご依頼いただければ、弁護士の方で調査することも可能です。

それ以外にも、法律に関する専門的なアドバイスを受けて、見通しを立てられることも大きなメリットです。

相談が遅れることによるデメリットを教えてください。

たとえば、遺産に関する証拠がなくなってしまうことです。実際に私が相談を受けたケースでも、被相続人が他界してずいぶん年数が経っていたので、遺産に関する手がかりが全くない事案がありました。

被相続人の財産管理をしていた人が、被相続人が他界した後も預金を引き出してしまい、後々トラブルになるケースもあります。

ほかにも、相続放棄(相続開始を知ったときから3ヶ月以内)などは、法律上、手続きの期限が短いです。期限を過ぎると手続きができず、借金を引き継ぐことになるなどのデメリットを被る可能性があるため、相続が始まったらあまり間を置かずにご相談いただければと思います。

初回の相談ではどのような対応をされていますか。

まずは電話にて相談予約をお願いします。その際に、事務スタッフが相談概要をうかがい、当日ご持参いただきたい資料などをお伝えします。

そのうえで、ご予約いただいた日時に事務所までお越しください。改めて相談内容をうかがい、可能な限りのアドバイスをいたします。その後、ご依頼いただくかどうかは自由にご判断ください。一度持ち帰って検討していただいても、もちろん構いません。

これまで取り組んできた相続案件の中で、印象に残っているものはありますか。

依頼者が長年住んでいる自宅が老朽化したので、解体したいというご相談がありました。ただその不動産の名義が45年前に他界した方のままで、遺産分割も済んでいなかったんです。45年も経っているので、相続人の数が膨れ上がり、連絡先がわからない方もいました。

受任をして戸籍などを調査したところ、相続人は20人ほどいました。そして一人一人連絡を取って、交渉をして、最終的には遺産分割調停を申し立てるまでもなく協議が成立し、無事依頼者の名義にすることができました。

依頼者が自力で解決するのはかなり難しいケースでしたし、無事解体できるようになったということで、大変喜んでいただけました。

弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

相談が遅れることで、問題が生じたり、問題が大きくなったりする可能性があります。他方、早めに相談することで、問題を防げたり、まだ小さなうちに解決できたりすることが多いです。

悩んでいても問題は解決せず、むしろ事態が進行してしまうかもしれません。まずはお気軽にご相談ください。一緒に解決への道筋を組み立てていきましょう。