電話・オンライン相談可|依頼者のメリットの最大化を優先し、損のない納得の解決を導きます
香川県高松市鍛冶屋町で「よつば法律事務所」を経営する池内優太弁護士(香川県弁護士会所属)に、遺産相続案件を手掛ける上での心構えや事務所の強みなどを聞きました。依頼者のメリットを最大化することを優先し、相談段階でできる限り正確な見通しを立てるなど様々な配慮をしているという池内弁護士。相続について弁護士に相談するメリットや、相談すべきタイミングなども聞きました。
インタビュー
徹底した証拠集めがモットー。「ここに依頼してダメなら仕方ない」と思ってもらえる仕事を
これまでの経歴について教えてください。
出身は埼玉で、早稲田大学法学部、明治大学法科大学院(ロースクール)を卒業して司法試験に合格しました。2014年に弁護士になり、高松市内の法律事務所に所属した後、2023年に当事務所を設立しました。
事務所として大切にしていることは何ですか。
2つあります。1つは、「ここに依頼してダメなものは仕方ない」と思ってもらえるような仕事をすることです。
弁護士に依頼しても、思い通りの結果にならないことは当然あります。そのときに、「他の弁護士に頼んでいたら違う結果になったかも」と思われるのではなく、「ここに頼んでダメなら他に頼んでもダメだったんだろう」と思ってもらえるように全力を尽くしています。
そのために具体的に取り組んでいることはありますか。
色々ありますが、特に力を入れているのは、考えられる証拠をすべて集めることです。「他の弁護士ならここまでしないだろうな」というところまで徹底的にやります。
というのも、交渉でも裁判でも、依頼者の主張を通すには証拠が不可欠なんです。当事務所では、ご依頼いただく前の相談の段階でしっかり事実関係や希望を聞き、どういう証拠が考えられるか列挙して、それをどうやって集めるか計画を立てます。
ただし、徹底的に証拠を集めるとなると当然時間も費用もかかりますので、どこまでやるかは依頼者のご希望次第です。
大切にしていることのもう1つは何ですか。
たとえば一口に相続と言っても、人によって求めるものは違います。少しでも多くの遺産を取得したい方もいれば、早く終わらせたい方、できるだけ円満に終わらせたい方もいます。ですから当事務所では、依頼者が最も重視していることは何かを十分に聴き取った上で、そのご希望に沿った解決策を提案することを大切にしています。
その際、単に勝ち負けだけでなく、解決までにかかる時間・労力・弁護士費用なども考慮します。依頼者にプラスになる提案ができない場合は、弁護士費用が無駄になるリスクがあることをご説明し、ご依頼前に十分ご検討いただけるよう努めています。
弁護士に依頼することで大きく結論が変わることも
相続について、どういった相談が多いですか。
使い込みに関するご相談が非常に多いです。たとえば、被相続人(亡くなられた方)と同居していた相続人に対して、他の相続人が「預金を勝手に引き出して、生活費や遊興費に使ったのでは」と疑いをかけてトラブルになるケースがあります。
また、「相続人の中に非協力的な人がいて困っている」「不動産の評価で揉めている」「被相続人を介護していたことを考慮した相続分を主張したい」など、様々なご相談が寄せられます。
使い込みの証明は難しいと聞いたことがありますが、実際はどうなのでしょう。
ケースバイケースですが、決して簡単ではありません。使い込みを証明できるかどうかは、入出金明細を取り寄せてみないとわからないことが多いです。
ですから当事務所では、まず遺産調査という形で比較的着手金を低く抑えた形でご依頼いただき、入出金明細を取り寄せて検討することもよくあります。
その時点で使い込みの証明が難しければ断念せざるを得ませんし、証明できそうであれば、その取り戻しのための示談交渉や訴訟を依頼してもらうようにしています。そうすることで、弁護士費用の無駄をできる限り防ぐことができます。
相続分野に注力している理由を教えてください。
相続トラブルは誰にでも起こりうる身近な問題ですが、法律や手続きが難しいため、ご自身では対応が難しい場合も多いです。また、弁護士に依頼しなかったら結果が大きく変わっていたであろうケースを何件も見てきました。弁護士によるサポートが非常に重要という理由で注力しています。
さらに、2024年4月1日から不動産の相続登記が義務化されました。それ以前に発生した相続も対象になるので、今後相続登記をきっかけにトラブルが増えることも予想されます。社会のニーズに応えることも大切ですから、一層力を入れたいと思っています。
高い精度で今後の展開を予測。専門家とのネットワークも強み
事務所ならではの強みや、他の事務所との違いを教えてください。
見通しの精度には自信があります。依頼者からは「先生の予測通りの結果になった」という声をいただくことが多いです。いくつかの事件では、あまりに私の予測どおりになるので「預言者」とか「エスパー」とまで言われたこともあります。
もちろん全くずれることなく見通すのは難しいですが、この範囲に収まるだろうという予測には自信があります。そして気休めは絶対に言わないと決めていますので、厳しい見通しの場合は正直に伝えます。そのほうが依頼者の時間も労力も費用も無駄にせずに済むからです。
また、相続では、税理士・司法書士・土地家屋調査士・不動産鑑定士・不動産業者など、様々な専門家の協力が必要です。長年高松で活動してきたことから、地元の、信頼できる専門家とのネットワークも構築しています。必要に応じて紹介もできますので、当事務所に相談・依頼してもらえれば様々な専門家とつながれます。
そのため、依頼者にとって話が早く、スムーズに解決できるところも強みです。
依頼者とのコミュニケーションで心がけていることを教えてください。
こまめに状況を報告することはもちろん、電話・オンライン会議・メール・LINEなど、依頼者が使いやすいツールで連絡を取れるようにしています。また、必要に応じてご自宅に訪問して打ち合わせをするなど、できるだけ依頼者に負担の少ない方法を採っています。
相談が遅れると証拠がなくなることも。少しでも疑問や違和感があればご相談ください
相続について弁護士に依頼するメリットを教えてください。
的確な主張・立証ができることは大きなメリットです。ネットで調べれば寄与分や特別受益などに関する情報は手に入ります。しかし、ネットの情報はあくまでも一般論です。実際の協議や調停で、事案の特徴に応じた適切な主張・立証活動をするには、弁護士のサポートが必要だと思います。
また、他の相続人が嘘の主張をしているけれど、どうやって反論すればよいかわからないという方は少なくありません。弁護士に依頼すれば、きちんと証拠を集めて反論できる点もメリットです。
早めに相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットを教えてください。
有利な証拠が刻一刻と消えていくのは、相談が遅れたときの大きなデメリットです。
たとえば、相続人の1人が被相続人の預金を使い込んだ疑いがあるとします。この場合、使い込みを証明するには銀行の入出金明細が必要です。ところが、遡って取れる期間には限界があるので、相談が遅れれば遅れるほど証拠がなくなっていき、証明のハードルが上がってしまうのです。
相談が遅いほうが良いというケースは決してありません。早めに相談することで打てる手が多くなりますし、証拠も集めやすいです。
早いほうが良いとわかっていても、なかなか相談するタイミングがわからない方もいると思います。どういうタイミングで相談すべきでしょうか。
たとえば、他の相続人主導で遺産を整理している場合に、その報告内容や提案に少しでも違和感を覚えたらご相談ください。自分主導で整理しているときでも、連絡がつかない相続人や非協力的な相続人がいてスムーズに進まない場合はすぐに相談してほしいです。
相談したからといって、必ずしも依頼する必要はありません。相談の結果「弁護士に依頼しなくても大丈夫」とわかれば、それも大きな前進です。
先生に相談したい場合はどうすれば良いですか。
電話またはWebフォームから予約をお願いします。業務時間は平日9時から18時ですが、夜間や土日祝も対応できる場合があります。事務所まで来ていただく方法以外にも、オンラインまたは電話相談にも対応しています。
相続について悩み、弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
「弁護士に相談するのはハードルが高い」と感じる方もいると思います。しかし、弁護士に相談することは、ちょっと具合が悪くてクリニックに行くのとそれほど変わりません。相談することで状況の整理ができて気が楽になることも多いですし、「心配することはないんだ」とわかって安心される方も多いです。
悩んだりモヤモヤしたまま生活するより、ぜひお気軽にご相談ください。