感情論ではなく、法的に正しく公平な相続を実現。依頼者の権利を守り、早期解決に尽力します
静岡県富士市で「本野仁法律事務所」を経営する本野仁弁護士(静岡県弁護士会所属)に、遺産相続案件を手掛ける上での心構えや事務所の強みなどを聞きました。「相続人同士の力関係ではなく、法律的に公平で正しい解決をしたい」と話す本野弁護士。長年の経験で得た豊富な知見や、信頼できる専門家とのネットワークを駆使し、相続トラブルを早期解決に導きます。
インタビュー
富士市で30年以上。地域に寄り添う法律事務所です
これまでの経歴について教えてください。
静岡県出身で、中央大学を卒業した後、1987年に弁護士になりました。その後、静岡市内の法律事務所に就職して経験を積み、1990年に独立して当事務所を設立しました。
富士市に事務所を設立されたのはなぜですか。
静岡地方裁判所がある静岡市にはたくさんの弁護士がいますが、それに比べると富士市は弁護士の数が非常に少なかったんです。
弁護士に相談したいと思った場合に、わざわざ静岡市まで足を伸ばすのは大変です。自宅や勤務先からアクセスしやすい場所に法律事務所があれば、困りごとを抱えたときにすぐに相談できます。弁護士が少ない富士市で事務所を構えることで、地元の方々のトラブル解決のお役に立ちたいと思い、この地で独立することを決めました。
依頼者の要望を最大限叶えるために良質な法的サービスを提供すること、そして、できるだけ早く解決することを理念としています。
信頼できる専門家とのネットワークを構築し、様々な手続きにワンストップで対応します
事務所ならではの強みや、他の事務所との違いを教えてください。
やはり弁護士としての経験が豊富なところは強みです。相続は弁護士になった当初から扱っていて、約40年にわたり様々な案件に取り組んできました。
多くの案件を解決してきたことで、「きっと裁判所はこういう判断をするだろう」「相手はこういう反論をしてくるだろう」といった見通しの精度が上がり、戦略を立てやすくなりました。
もちろん、全てを見通すことはできませんが、予想外の展開にも慌てず柔軟に対応できるのも、経験による差が出るところだと考えています。
富士市で長年弁護士を続けてこられた強みもありますか。
もちろんです。土地勘がありますし、不動産の相場なども熟知しています。
また、相続では、司法書士・税理士・不動産鑑定士・不動産業者など、弁護士以外の専門家の力が必要なことも多いです。
当事務所は長年ここで活動してきたので、信頼できる専門家とのネットワークがあります。登記が必要な場合は司法書士、税務については税理士…と、案件の内容に応じて各専門家と連携しながら進めていきます。
長年の経験を活かし、法的に適切で迅速な解決を目指します
相続について、どういったご相談が多いですか。
遺産分割協議に関するものが多いです。相続人同士で話し合ったけれどうまくいかず、間に入って交渉してほしいという相談がよく寄せられます。また、「被相続人と同居していた相続人が、通帳などの資料を見せてくれない」「相続財産が使い込まれた疑いがあり、調査してほしい」という相談も受けています。
遺言に関する相談も多いです。自分が亡くなったときに備えて遺言を作りたいという方もいますし、被相続人が遺した遺言に不満があるという方もいます。
どういった想いから、相続分野に注力されているのでしょうか。
相続人同士の力関係ではなく法律的に公平で正しい解決をしたい、という想いからです。
相続人同士で話し合うと、元々の力関係が影響することが少なくありません。たとえば長男の力が強く、他の相続人に不利な内容で進めようとするケースもあります。そういう場合に、法律知識が少ない状態で反論していくのは難しいです。
そこで弁護士が代理人になり、法律のルールに基づいて遺産分割協議を進めることで、公平で正しい解決に繋げることができます。
相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。
親族間の争いなので、感情的な対立が激しいことも多いです。ですから、長年にわたる様々な背景事情や依頼者の気持ちをしっかり聴くことを心がけています。
また相続では、相続人や遺産に関する様々な調査や資料の取り寄せが必要です。きちんと見通しを立てて計画的に進めないと、無駄が増えて時間もかかります。様々な事務手続きを的確かつ迅速に行うことも心がけています。
当事務所では、「相続人の居場所がわからない」「どこにどんな遺産があるか分からない」という場合でも、調査段階からお引き受けします。長年蓄積してきたノウハウを活かして、適切かつ迅速に対応しますので安心してお任せください。
相談の結果、誤解や見落としに気づけることも。正確な情報を得ることが解決への第一歩です
相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。
疑問や不安に思っていることに対して、法律的に正しいアドバイスを受けられることです。アドバイスを受けることで、ご自身が知らなかったことや、うっかり見落としていたことに気づける場合もあります。
たとえば、ネットで調べた情報が間違っていた・誤解していたことがわかったりすることはよくあります。相手方と交渉する上で有利な事実や証拠に気づけて、解決への道が一気に開けることも少なくありません。
法律知識が少ない中で、しかも主観的に考えていると、視野が狭まってしまうのは仕方がないことです。だからこそ弁護士に相談し、客観的な視点から正しいアドバイスを受けるメリットは大きいと思います。
早めに相談するメリットは何ですか。
トラブルを予防できたり、まだ小さなうちに解決できる場合が多いことです。
たとえば書類にサインしてしまった後だと、それをくつがえすことは相当難しいとお考えください。署名を求められてもすぐには応じず、行動を起こしたり、大事な決断をしたりする前には、一度弁護士に相談することをお勧めします。
また、相続人同士で話し合ってもめてしまった後だと、どうしても解決に時間や労力が掛かります。話し合いをする前にご相談いただければ、相続に関する基本的な知識や話し合いの進め方をアドバイスします。正しい知識を頭に入れておけば、無用なトラブルを回避でき、スムーズに話し合いを進められるでしょう。
あるいは、少し話してみて「自分たちだけで進めるのは難しそうだな」と思った時点で、早めにご相談いただければと思います。
先生に相談したい場合は、どのようにすれば良いでしょうか。
電話またはWebフォームから相談予約をお願いします。業務時間は9時から17時ですが、17時以降や土日祝でも可能な限り対応いたします。
相談料は、平日9時から17時の間にご相談いただく場合は初回30分無料にしています。相談は、基本的には事務所でうかがいますが、ご事情によっては出張相談も可能です。気軽にお申し付けください。
日本語以外にも対応されていますか。
はい。ネイティブ並みとは言いませんが、英語と韓国語に対応しています。
法定相続人の範囲や相続の順番などは国によって法律が違います。ですから単に言語がわかるだけでなく、その国の法律も理解している弁護士に相談することが重要です。
当事務所では、外国籍の方が絡む案件を依頼されることが多々あります。先日も、「韓国籍の被相続人の相続放棄をしたい」という依頼を受けて手続きを進めました。「相続の当事者の中に外国籍の人がいる」「相続財産が海外にある」といった事情がある方も、ぜひ一度ご相談ください。
相続について悩み、弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
弁護士に相談するのは敷居が高いと感じて、友人や知人に法律トラブルを相談する方もいらっしゃいます。そして曖昧なアドバイスをもらって、正しくない行動を取ってしまう方は少なくありません。
誤った情報を信じて行動したために、取り返しがつかない結果を招いてしまったーー。そんな事態を防ぐためには、弁護士に相談し、正確な情報と的確な解決策を提示してもらうことが重要です。
相談したからといって必ず依頼までする必要はありません。弁護士に相談すべきかわからないことでも構いませんので、少しでも不安や疑問があれば、気軽に相談に来てください。