数次相続により相続人が多数に及ぶ不動産について、遺産分割調停で売却・換価分割を実現した事例
相談の背景
50代 | 女性
遺産の種類不動産（土地・建物）、有価証券
祖父母と両親が既に他界しており、実家（不動産）に誰も住んでいない状況でした。実家を売却しようと不動産屋に相談したところ、名義が祖父のままになっており、売却するためには遺産分割手続と相続登記が必要であることが判明しました。数度の相続を経たため、誰が相続人であるのか、どのように遺産分割を進めれば良いのか分からず、弁護士に相談することにしました。
事務所の対応
まず、戸籍調査により数次にわたる相続関係を整理し、多数に及ぶ法定相続人を特定しました。全相続人に対し、実家を売却しその代金を分割したいという依頼者の意向を伝え、当初は協議を試みました。しかし、一部の相続人が態度を明らかにしない状態が続いたため、早期解決を目指して遺産分割調停を申し立てました。調停の場で依頼者の主張と意向を丁寧に説明し、合意形成に努めました。
相談後の結果
家庭裁判所において遺産分割調停が成立し、調停調書に基づき祖父から依頼者様を含む共同相続人全員への相続登記を完了させました。その後、実家の不動産を滞りなく売却し、その売却代金を相続人全員で分割することができました。
解決のポイント
相続人が多数に及ぶ「数次相続」の事案では、全員の合意を得ることが難しく、調停を見据えた対応が有効です。本件では、相続人調査から裁判手続までを一貫してサポートし、依頼者様の望む「不動産の換価分割」という結果を円滑に実現できたことがポイントです。
解決した事務所
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