[遺言]認知症の母が作成した遺言の無効を主張し、調停で法定相続分の現金を獲得した事例
相談の背景

50代 | 女性
遺産の種類現金・預貯金
お母様が亡くなり、全財産を同居していた妹様に相続させるという遺言書が見つかりました。しかし、お母様は遺言書作成の3年前に認知症と診断され、作成当時は施設に入所されていました。依頼者様は、お母様に有効な遺言を作成する能力(遺言能力)があったのか強く疑問に思い、このままでは不公平だと考え、当事務所にご相談に来られました。
事務所の対応
ご依頼を受け、まずお母様の遺言能力を立証するための証拠収集に着手しました。弁護士会照会制度を利用し、お母様が入所されていた施設の介護記録や医療記録などを正式に取り寄せました。これらの客観的な資料を分析し、遺言書作成当時に有効な意思表示が困難な状態であったことを裏付けた上で、家庭裁判所に遺言無効確認の調停を申し立てました。
相談後の結果
調停の場で収集した証拠を次々と提示した結果、当初は強硬だった妹様側が態度を軟化させました。最終的に、遺言書自体は有効なものとして残す代わりに、依頼者様に対して法定相続分に相当する現金を支払うという内容で和解が成立しました。
解決のポイント
遺言の無効を主張する際は、遺言作成当時の本人の意思能力を証明する客観的な証拠(医療・介護記録など)を収集できるかが最大の鍵となります。本件のように、十分な証拠を揃えて法的手続きに臨むことで、当初は強気だった相手方も交渉に応じざるを得なくなり、実質的な勝利を得ることが可能になります。
解決した事務所
みたか総合法律事務所解決事例夜間相談可(21時以降)
18時以降相談可
当日相談可
後払いあり
分割払いあり
法テラス利用可
着手金無料あり
全国出張対応
| 住所 | 東京都三鷹市上連雀2−5−15 5階 |
| 最寄駅 | 三鷹駅 |
| 対応地域 | 全国対応 |
| 営業時間 | 平日 9:00〜20:00 |