[不動産相続] 相続人が数十人にのぼる80年来の紛争を、審判・抗告審を経て解決した事例
相談の背景
戦前に亡くなられたご先祖様名義の不動産について、その相続をめぐるご相談でした。相続人の数は数十人にもおよび、ご依頼者様は孫やひ孫の世代にあたる方でした。誰が不動産を取得し、他の相続人にどう代償金を支払うかで10年以上も話し合いがまとまらず、当事者だけでの解決は不可能な状態でした。
事務所の対応
まず複雑な相続関係を整理し、相続人グループの代理人として調停を申し立てました。しかし、各グループの主張の隔たりが大きく、調停は不成立となったため、審判手続きに移行しました。審判で当方の主張が認められた後も相手方から不服申立て(抗告)がありましたが、抗告審においても法に基づき丁寧な主張・立証を重ね、最終的な勝利を勝ち取りました。
相談後の結果
被相続人が亡くなられてから約80年の時を経て、最終的に当方の主張が全面的に認められる形で不動産の相続問題が解決しました。10年以上続いた紛争にようやく終止符を打つことができました。
解決のポイント
相続を先送りにすると、相続人が増え、関係も疎遠になり解決は困難を極めます。本件のように複雑化した場合でも、法的な手続きに則って粘り強く交渉・主張することで解決は可能です。世代をまたぐ前に、早期にご相談いただくことが重要です。
解決した事務所