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インタビュー
新潟県を中心に9拠点を展開し、弁護士20名以上が所属
これまでのキャリアを教えてください。
2005年に弁護士となり、「一新総合法律事務所」の前身となる「新潟第一法律事務所」に就職しました。2016年に、ここ新発田事務所の三代目所長に就任して現在に至ります。
「一新総合法律事務所」は、どういった事務所なのでしょうか？
1978年に今井誠弁護士が設立した「新潟第一法律事務所」が、2018年に事務所名を変更して「一新総合法律事務所」となりました。現在は新潟市、長岡市、上越市、燕三条、新発田市、長野市、松本市、高崎市、東京都の9拠点に事務所を構え、全拠点合わせると20名以上の弁護士と60名以上のスタッフが所属しております。
その中で新発田事務所は、4番目の拠点として2008年に開設されました。
早期に見通しを立て、一日でも早く安心を取り戻せるよう尽力します
事務所の理念を教えてください。
依頼者に寄り添い、良い方向に向かうよう全力を尽くすことです。もちろん「良い方向」の内容は、案件の内容や依頼者の希望によって様々です。ただ、どの案件でも、できるだけ早く見通しを立て、解決に向けた道筋を示すことを大切にしています。
法律トラブルを抱えている方は、「この先どうなるかわからない」という不安を抱えている状態です。何事も先が見えない状態というのは、不安・恐怖・ストレスを感じて落ち着きませんよね。ですから少しでも早く、こういう方法があって、こういう主張や反論を行って、こういう風に展開していって、費用や時間はこれくらいかかるという見通しを立て、丁寧に説明することを心がけています。
もちろん相手のある話ですし、100%結果を見通せる弁護士はいません。やってみないとわからない、ということも当然あります。それでも、今わかることと今考えてもわからないことが整理され、具体的に何をすれば良いかがわかれば、気持ちが随分軽くなるはずです。
相続についてよくある相談を教えてください。
やはり遺産分割関係が多いですね。遺産分割といっても状況は様々で、親や配偶者が亡くなって何から手を付けて良いかわからない方、相続人同士で話し合ったけれど一向に進まない方、調停を申し立てられた方、親や配偶者の借金が残って困っている方など、様々な事情を抱える方から相談が寄せられます。
地方の特徴の1つだと思いますが、長男が多く相続すると思っていたり、男性の発言力が強かったりして、不公平な話合いが行われる場合も少なくありません。また、「村の有力者がこう言っていた」というように、弁護士ではない方の影響力が未だに残っているケースもあります。そういった場合でも、弁護士にご依頼いただくことで、法律に従った公平な遺産分割ができます。
相続と一口に言っても、地域によって特徴があるのですね。
そうですね。もちろん適用される法律は日本全国同じですが、地域によって、相談内容やよくあるトラブルには特徴があると思います。地方で言いますと、不動産に関する特徴もあります。
たとえば東京だと、建物は古くて価値がなくても土地の価値が高いので、建物の取り壊し費用を引いても結構な財産になります。ところが地方の場合、土地自体の価値が低く、取り壊し費用を引くと赤字になるケースも少なくありません。国が決める固定資産評価では結構な価格が付いていても、実際の取引ではそんな価値はないわけですね。そういう場合、相続人の誰かが住むならどう評価するのか、売るならどうやって売るのかが問題になります。
相続分野に注力している理由を教えてください。
相続問題は、誰にでも起こりうる身近な法律トラブルです。「うちは揉めるほどの財産はないから」と冗談交じりにおっしゃる方もいますが、実は財産の大小にかかわらず相続問題は起きるんです。
法律的に難しい問題も多いですし、相続人同士の感情的な対立も激しくなりがちです。弁護士がお手伝いできることは沢山あるので、地域の方々のお役に立てるよう、力を入れて取り組んでいます。
多くの弁護士・スタッフ一丸となって解決をサポートします
先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどんなところでしょうか。
当事務所は、全拠点合わせれば20名以上の弁護士と60名以上のスタッフが所属しています。また、相続・後見分野では、法人全体で創業以来累計3000件以上の相談を受けてきた実績があります。また、毎月全拠点合同の勉強会を実施し、案件の進め方に迷ったときには他の拠点の弁護士にアドバイスを求めることもできます。長い歴史の中で培われた知識や経験、そして多くの弁護士の力を借りられることは大きな強みです。
また相続は、登記は司法書士、相続税申告は税理士、境界確定は土地家屋調査士、不動産取引は不動産業者など、様々な専門家の力も必要です。当事務所は新潟県内で40年以上続く事務所ですから、信頼できる方を紹介したり、連携して案件に取り組んだりすることもできます。
私個人で言うと、弁護士として約20年になりますので、その経験や知識も強みです。
弁護士のキャリアを重ねた今と若手の頃を比べて、変わったと感じるのはどういったところでしょうか？
一番は、見通しの正確さです。もちろんどの案件も個性がありますから、すべて見通せる弁護士はいません。それでも、この事実関係と証拠だと、おそらくこういう展開になるだろうとか、おそらく相手はこう出てくるだろうとか、そういった見通しの正確さは年々上がっています。
若手の頃は、やはりまだ経験が浅いですから、どうしても一般論が多くなったり、「本当にこれで大丈夫なんだろうか」と不安になることもありました。それが今では、相談者・依頼者に対して自信を持って見通しを示せるようになりました。
もちろん若手には若手の良いところもありますから、ベテラン・中堅・若手がバランス良く所属しているというのも当事務所の強みですね。
相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。
相続の場合は、親や配偶者が亡くなって相談に来られる方が多いので、ご高齢の方が多いです。また、初めて弁護士に相談する方も多いですし、手続きや専門用語をすぐに理解できないのも当然です。ですから、できるだけ分かりやすい言葉を使って、何度でも説明しています。
また、ご依頼いただいた後も打ち合わせを行うのですが、できるだけ電話やメールより事務所にお越しいただいて直接お話するようにしています。電話やメールだと、どうしても細かなニュアンスが伝わりづらく、依頼者のリアクションも分かりづらいです。直接お話すれば、その方の表情などから、「うまく伝わっていないな」「誤解が生じているかもしれない」といった微細なことを察知できます。依頼者としても、対面の方が自分の気持ちや要望などを言いやすいと思います。
たしかに自分が依頼する立場だったら、直接説明を聞いて、不安や疑問なども率直に話せると安心ですね。
そうですね。法律トラブルは、納得いかない部分だったり、怒りや悲しみを感じたりする場面もあると思います。相続は、お金も感情も深く関わってくるのでなおさらです。そういった中で、どれだけ納得して終われるかが大事だと思っています。
そのためには、できるだけ早く具体的な見通しを立てて、できるだけ直接お会いしてお話を聴き、何度でも説明して、依頼者のために最大限努力するといったことを1つひとつ積み重ねることが大切だと思います。弁護士任せではなく、依頼者にもしっかり自分事として関わっていただくことで、「これで良かったんだ」という納得感につながると思います。
初回相談無料。少しでも疑問・不安があれば一度ご相談ください
相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。
「ネットで調べれば分かるから、弁護士に相談しなくて良い」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかしネットの情報は、誤ったものも含まれています。法律に詳しくない方が、それを見分けるのはかなり難しいです。そして何より、ネット上には今あなたが何をすべきか書かれていません。なぜなら、何をすべきかというのは、ケースバイケースだからです。今あなたの状況で何をすべきかというのは、弁護士に相談しないとわかりません。
相談することで状況の整理ができたり、法律的なアドバイスを受けられますので、一人で悩むストレスや不安から解放されるという意味では、早めの相談をお勧めします。また、相続人同士で話し合って対立が深まる前にご相談いただくほうが、スムーズに解決できる場合が多いです。
相談が遅れることで、相続税の申告期限（被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10か月以内）を過ぎてしまい、延滞税が掛かる可能性もあるのでご注意ください。
当事務所は相続に関するご相談は初回無料ですから、相談料が無駄になるというリスクはありません。少しでも不安や疑問があれば、一度相談してみて損はありませんよ。
先生に相談したい場合は、どのようにすれば良いでしょうか？
電話かネットで相談予約をしてください。業務時間は平日と隔週土曜日の9時から17時です。それ以外の時間・曜日でも、できる限り対応しますので予約時にお申し出ください。
相続について悩み、弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
人によっては、弁護士に相談する勇気が出ない方もいらっしゃるはずです。しかし1人で悩んでいても勝手に解決することはありません。弁護士にご相談いただければ、あなたの悩みを整理して、解決方法をアドバイスいたします。「まだ大丈夫」「こんなこと相談して良いのだろうか」と思わず、まずは一度ご相談ください。