相続弁護士 ドットコム

弁護士法人みらい法律事務所

個人から企業まで、圧倒的な相談実績~依頼者の思いを法律に乗せ相続トラブルを解決

相続問題で圧倒的な相談実績を誇る福岡市の中川雅之弁護士(弁護士法人みらい法律事務所)。依頼者からの相談への向き合い方や仕事をする上での心構えをお聞きしました。相続問題は人間関係が複雑に入り組むため、相談の背景や周辺事情まで理解して取り組むことが大事になるそうです。弁護士に相談するメリットや相続トラブルを防ぐコツについても伺いました。(福岡県弁護士会所属)

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中川 雅之弁護士
弁護士法人みらい法律事務所
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  • 平日可

インタビュー

相続の背景や周辺事情をすべて把握した上での取り組み

弁護士としての経歴を教えてください。

弁護士登録をした2012年から、相続案件に注力している福岡の法律事務所に所属し、相続案件を中心に、企業倒産や破産に関する案件も担当しました。9年ほど勤めた後、中小企業のM&A(合併・買収)を公的に支援する福岡県事業承継・引継ぎセンターへ移り、数多くのM&Aや事業承継案件に携わりました。2022年からは、弁護士法人みらい法律事務所に所属して、企業再生に関する案件をはじめ、相続案件も数多く手がけています。

相続案件で最近増えている事例はありますか。

高齢の兄弟間での相続に関する相談が増えているように感じます。自分たちで解決しようと試みたものの、結局解決できず、弁護士に相談にくるといったケースです。相談に来た当事者自身も高齢になっている場合が多いため、自分の子どもに争いを残したくないという思いで、弁護士への相談に来る方もいます。

また、事実婚の方からの相談も増えています。事実婚の夫婦は、一方が亡くなっても相続権がありませんが、遺言書を作成すれば遺産を受け取れますし、一定の要件を満たせば遺族年金の受給も可能になるので、その手続きのお手伝いを引き受けております。

相続問題に向き合う際、心がけていることはありますか。

依頼者の相談をじっくり聞くのは、相続分野に限らず心がけていることですが、特に意識している点は、雑談や何気ない内容まで気に掛けることです。相続は被相続人の亡くなった前後の状況だけでなく、親や兄弟、親族間で培われた様々な人間関係が絡んできます。客観的にみれば些細な出来事でも、問題解決のために重要な事実が出てくることもあります。

場合によっては、親の出身地や職業、生活の様子など、相続とは一見関係のないような話題も丁寧に深掘りします。相続の背景や周辺事情をすべて把握した上で取り組みますので、依頼者も安心して任せられると自負しています。

依頼者に寄り添い法的な助言ができる強み

相続案件を弁護士に依頼するメリットを教えてください。

相続分割には、特別受益や寄与分、亡くなった後の年金や生命保険の取り扱いなど、判断すべき項目が多数ありますが、相続人同士の話し合いだとどうしても感情的になってしまいがちです。弁護士が間に入ることで冷静に、法律に則った遺産分割を実現できる可能性が高まります。

また、弁護士がいると「法律を使って言いたいことを伝えられる」というメリットもあります。遺産分割調停に進むと、調停委員が解決策を提案しますが、一般の方に提案された解決案が妥当かどうか判断することは難しいでしょう。弁護士であれば、受諾すべきか、反論したほうがいいのか、適切に判断できます。

自身の強みは何だと思いますか。

相続案件の経験値です。以前勤めた事務所では、年間100件以上の相続相談に対応し、実際に扱った案件も200件ほどあります。さまざまなケースに対応してきたため、「このようなケースはこう解決しました」という具体的な実例を用いて、依頼者の方に解決策を提示できます。また、争いを伴う相続案件にも多数携わってきました。相続争いが生じる理由や争いが起きた後の解決がいかに難しいかを知っているからこそ、遺言書を作る重要性やメリットを提案できます。

もう一つの強みは、企業や事業が関わる相続案件においても豊富な経験があることです。「亡くなった親が経営していた非上場会社の株式をどう評価すればいいのか」「親族以外の人間が被相続人の事業を継承する場合に、親族側の遺産の取り分を決定する案件など、さまざまな事例があります。

個人から企業まで幅広く対応できることは大きな強みだと考えています。

早めの相談で不安をなくしてほしい

印象に残っている相続案件はありますか。

祭祀財産の継承を巡る事件が印象に残っています。祭祀財産とは、祖先を守るために必要な墓碑、墓地、位牌などを指します。お墓の家紋と仏壇の家紋を照合したり、お墓の掃除は兄弟のどちらがやっているかを確認したりするなど、細かい事例を積み重ね、最終的に私の依頼人が継承者となりました。

祭祀財産の継承を巡って争いになるのは珍しいのですが、その時に感じたのは、生前にご両親と一緒に相談していたら、トラブルを未然に防げたかもしれないということです。トラブルが起きないと弁護士に相談する気持ちにならないかもしれませんが、事前に相談し、遺言書を作成するなどの対策がトラブル防止のために重要だと改めて実感した事件でした。

相談する際に、持参すべきものはありますか。

相続人の関係がわかる相関図や財産の資料があると相談がスムーズです。例えば不動産なら登記簿謄本や固定資産税の納税通知書など、資料があればあるほど具体的にアドバイスできます。準備が大変でしたら、最初は手ぶらで来ていただいても問題ありません。

相続トラブルを抱えている方へ、メッセージをお願いします。

例えば、体調が悪い時、自分で薬を飲んで直す場合もあると思いますが、病院でお医者さんに治療してもらったり薬を処方してもらったりして「これで大丈夫です」と言われたら、とても安心できた経験はないでしょうか。弁護士への相談も同じです。最初の相談は無料ですし、不安を解消して安心を取り戻すためにも、一度足を運んでいただければと思います。