相続弁護士 ドットコム

弁護士法人一新総合法律事務所

新潟県で40年以上の歴史。20名以上の弁護士が、相続問題の予防から解決までトータルでサポート

新潟市中央区新光町にある「弁護士法人一新総合法律事務所 新潟事務所」に所属する角家理佳(かどや りか)弁護士に、遺産相続案件を手掛ける上での心構えや事務所の強みなどを伺いました。弁護士法人一新総合法律事務所は、新潟県内で40年以上の歴史を持ち、全9拠点合わせて20名以上の弁護士が所属する法律事務所です。(新潟県弁護士会所属)

弁護士法人一新総合法律事務所(新潟県新潟市)角家理佳弁護士_メイン画像
角家 理佳弁護士
弁護士法人一新総合法律事務所
受付時間
  • 平日可
  • 週末可

インタビュー

事件終了後の人生が明るいものであるように、中長期的な視点でサポート

これまでのキャリアについて教えてください。

生まれは新潟で、東京の大学に進学しました。2006年に弁護士となり、故郷である新潟で仕事をしたいと思い、「一新総合法律事務所」の前身となる「新潟第一法律事務所」に就職しました。それからずっと、ここ新潟事務所に所属しています。

「一新総合法律事務所」は、どういった事務所なのでしょうか?

1978年に今井誠弁護士が設立した「新潟第一法律事務所」が、2018年に事務所名を変更して「一新総合法律事務所」となりました。現在は新潟市、長岡市、上越市、燕三条、新発田市、長野市、松本市、高崎市、東京都の9拠点に事務所を構え、全拠点合わせると20名以上の弁護士と60名以上のスタッフが所属しております。その中で新潟事務所は最も歴史が古く、10名以上の弁護士が所属しております。

事務所の理念を教えてください。

弁護士法人一新総合法律事務所_ロゴ

クレドという形で「みらいを一新 あなたと一緒に」という使命などをホームページに掲載していますが、皆さんが抱えている問題を解決して、明るい未来につながる役割を果たすというところが大きいです。

弁護士は法律トラブルを解決するプロですが、依頼者の人生全てをなんとかできるわけではありません。問題が解決すれば私達との関係は終了しますが、依頼者の人生はその後も続いていきます。長い人生を依頼者がご自身の足で歩んでいけるように、そしてその人生が少しでも明るいものであるようにサポートしたいと考えて仕事をしています。

法律トラブルが解決した後のことも考えていらっしゃるのですね。

そうですね。もちろん相談者・依頼者はトラブルの渦中にいるので、目の前の問題で頭がいっぱいになるのは当然です。だからこそ弁護士は、目の前にある法律問題だけでなく、その背景にあるものを見たり、中長期的な視点で物事を考えるようにしています。

さらに私個人の信念で言いますと、柔軟な思考とそれを支える識見、穏やかでありながら心身共にタフな「しんなら強い弁護士」でありたいと思っています。

トラブル解決も予防もお任せください

相続についてよくある相談を教えてください。

やはり遺産分割関係が多いですね。遺産分割といっても状況は様々で、親や配偶者が亡くなって何から手を付けて良いかわからない方、相続人同士で話し合ったけど一向に進まない方、調停を申し立てられた方、親や配偶者の借金が残って困っている方など、色んな方から相談が寄せられます。

当事務所の特徴の1つが、比較的、早い段階で相談してくださる方が多いことです。定期的にセミナーや相談会を開催しているというのもありますし、新潟で40年以上事務所を構えていますので、「困ったら一新総合法律事務所に相談」というイメージが浸透してきたのだと思います。

最近の相談の傾向や特徴はありますか?

最近は、被相続人(亡くなられた方)と同居していた相続人が、自分の生活費や遊興費のために被相続人の財産を使い込んだんじゃないかと問題になるケースが多いです。

もちろん、実際に使い込んでいるケースもありますが、きちんと被相続人のために使っていたというケースも多いです。ただ、何年にもわたって財産管理をしていると、すべてのお金の流れを完璧に説明するのはなかなか大変です。

よかれと思って財産管理していても、相続が発生した際に他の相続人から疑いをかけられるというのも、なんだか悲しいですね。

そうですね。当事務所では、現在進行系で親の財産管理をしている方から、「あとで問題にならないように、どういう風に財産管理すれば良いですか」とご相談いただくこともあります。親の判断能力が衰えている場合は後見人などを付けて財産管理を任せるという方法もありますし、そこまで至らない場合でも、たとえば入出金のたびに通帳にメモするとか、領収書類をしっかり残しておくとか、そういった形で証拠を残すようにアドバイスしています。

すでに揉めている問題を解決するだけでなく、揉めないよう弁護士を頼るという方法もあるのですね。

おっしゃるとおりです。「予防法務」という言葉もありますが、トラブルを予防するのも弁護士の大切な仕事です。

相続と言うと、被相続人が亡くなった後の話だと思われがちです。しかしトラブルを予防するためには、亡くなる前から弁護士に相談・依頼することが大事です。

たとえば、まだ判断能力がしっかりしている段階でご相談いただいて、判断能力が衰えたら誰に財産管理を任せたいか、ご自身が亡くなられたら遺産をどう分けて欲しいか、そういったことをご自身の意思で決め、その意思をしっかり遺すことでトラブルを防ぎやすくなります。当事務所では、そういったことをトータルでお手伝いさせていただきます。

新潟初の弁護士法人。法人ならではの安心感も強みです

先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどんなところでしょうか。

弁護士法人一新総合法律事務所_外観

地域的な広がり、時間的な広がり、人的な広がりが挙げられます。

地域的な広がりというのは、当事務所は、新潟県、長野県、群馬県、そして東京都に事務所があります。新潟県内だけでも5箇所ありますので、ご都合の良い場所でご相談いただけますし、裁判所への出席、現地調査、打ち合わせなども各拠点の弁護士が連携して対応できるのは強みです。

時間的な広がりというのは、わかりやすく言いますと、どれだけ時間がかかっても、当事務所が責任をもって対応できるということです。たとえば遺言書作成をご依頼いただく際、遺言執行者というものを決めることができます。遺言執行者というのは、遺言を書いた方が亡くなった後に、その遺言に沿って遺産の分配などを行う立場の人です。

もし遺言執行者を弁護士個人に依頼した場合、その弁護士が先に亡くなってしまうと、いざ相続が発生したときに新たに遺言執行者を選任しなければなりません。他方、当事務所は、新潟県では初となる「弁護士法人」で、今も法人化している法律事務所は少ないです。法人として遺言執行者をお任せいただければ、たとえ担当弁護士に何かあっても、法人として責任をもって対応できます。

生前に弁護士に財産管理を任せる場合も同じです。障がいのある子どもをお持ちの方が、ご自身が亡くなった後の財産管理を当事務所にご依頼いただくこともあります。生前から他界後までとなると、場合によっては数十年という時間がありますから、安心してお任せいただけるのは大きいですね。

弁護士個人に依頼する場合と法人に依頼する場合では、そういった違いがあるのですね。個人事業主に仕事を頼むのか、会社に仕事を頼むのか、といったイメージですね。

はい、そのとおりです。あくまでも担当するのは個々の弁護士ですが、弁護士も人間ですから、いつ何が起きるかわかりません。そういった場合でもしっかり対応できるよう当事務所は法人という形を採り、また、多くの弁護士が所属して万全の体制を整えています。

時間的な広がりで言いますと、世代を越えてご相談いただくことが多いのも当事務所の特徴です。「以前親がお世話になりまして」という形で子の世代、あるいは孫の世代の方が相談に来られることもよくあるんですよ。

長く続く法律事務所ならではですね。3つ目の強みである、人的な広がりというのはどういったことでしょうか?

相続・後見分野では、法人全体で創業以来累計3000件以上の相談を受けてきた実績があり、長い歴史の中で培われた知識や経験、そして他の弁護士・スタッフと協力して最適な解決へ導けるのが強みです。

また事務所外で言いますと、相続は、登記は司法書士、相続税申告は税理士、境界確定は土地家屋調査士、不動産取引は不動産業者など、様々な専門家の力も必要です。当事務所は新潟県内で40年以上続く事務所ですから、信頼できる専門家の方を紹介したり連携できるというのも強みといえます。

相続案件を手掛ける上で心がけていることを教えてください。

色々ありますが、1つは解決後の親族関係に気をつけています。相続トラブルは親族間で起こるものですから、解決した後も法事や街中で顔を合わせることもあるでしょう。その際に気まずい空気になることは避けたいので、必要以上に揉めて対立が深まらないように気をつけています。そのために、他の相続人へ「こういう形で遺産を分けたい」と提案する場合でも、できるだけ穏便に解決できるよう配慮することが多いです。

また、「地域やお寺から『あの家は揉めている』と思われたくない」という感じで、周囲からの見え方を気にする方も少なくありません。もちろん弁護士には守秘義務がありますから、弁護士から外部へ漏れることはありません。

ただ、他の相続人が誰かに話すこともありますし、根拠のない噂話をされることもあるでしょう。そういう意味でも、必要以上に揉めないように気をつけています。とはいえ、主張すべきことはきちんと主張しますし、話合いでの解決が難しければ調停などの裁判手続きを選択します。

また、法律トラブルを解決する方法は、多くの場合、複数あります。典型的には、話合いで解決するのか裁判するのか、という選択肢です。私は、できるだけ複数の選択肢を提示して、それぞれのメリット・デメリットを丁寧に説明するように心がけています。

弁護士が一方的に意見を押し付けるのではなく、きちんと依頼者に選んでいただくことで、納得感の高い解決につながると感じています。

初回相談無料。少しでも疑問・不安があれば一度ご相談ください

相続について弁護士に相談するメリットを教えてください。

弁護士法人一新総合法律事務所_事務所内

今、悩んでいる方の多くは不安を感じていると思います。しかし、だいたいの不安は、その正体がわかれば対処法も見つかります。そして解決に向けて行動することで、随分気が楽になるはずです。

1人で悩んでいると気分も落ち込みますし、問題が勝手に解決することもありません。弁護士にご相談いただければ、問題を整理した上で、解決に向けた選択肢を提案します。当事務所では初回相談を無料にしていますから、「とりあえず専門家に話を聞いてもらおう」という感じで、気楽に相談してみてください。

早めに相談するメリットと、相談が遅れることによるデメリットを教えてください。

メリットは、トラブルを予防できたり、すでにトラブルが起きている場合でも比較的早期に解決できることが多い点です。弁護士は社会のお医者さんと言われることもあるのですが、早めに病院に行けば簡単な治療で済んだり、早く治ったりすることが多いですよね。法律トラブルも同じです。

デメリットは、その反対です。たとえば相続人同士で散々話し合って、揉めに揉めた状態で来られると、弁護士が入ったとしても、どうしても解決するために時間や労力がかかります。

先生に相談したい場合は、どのようにすれば良いでしょうか?

電話かネットで相談予約をしてください。業務時間は平日と土曜日の9時から17時です。それ以外の時間・曜日でも、できる限り対応しますので予約時にお申し出ください。

相続について悩み、弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

まずは気軽に相談してみてください。相談したからといって、必ずしも依頼する必要はありません。

依頼すれば長い付き合いになることも多いので、弁護士との相性も大切です。また、弁護士によって方針や意見が違うこともあります。お医者さんのセカンドオピニオンのように、複数の弁護士に相談して、一番信頼できそうな弁護士に依頼するというのも良いと思っています。

よく弁護士との相性が大事と言われますが、どういったところがポイントだと思われますか?

言語化するのは難しいですし、人によって違うと思いますが、私はやはり話しやすさと言いますか、ちょっとしたことでも質問しやすいとか、そういったところだと思います。

相談に行って、「なんだか居心地が良いなぁ」とか「話していると安心するなぁ」と感じる弁護士とは相性が良いと思います。反対に居心地が良くなければ、あまり相性は合わないかもしれませんね。

ぜひ皆さんが、相性の合う弁護士に出会えることを願っています。それが、私を含めた当事務所の弁護士であれば、とても嬉しいです。